2002年
2003/03/12(水)
あやややや…
卒研発表後は、休暇をとってしばらくぼんやりしてたりしてすごした(5日くらい休んだ)。その後復活し、なんとc言語でGP方程式を解く事になってしまった。まずパソコンにリナックス(無料のOS)をインストールするところから始まった。まずはPCの接続。ダンボールをバリバリ開けて、発泡スチロールをがんがん取っていくと、まっさらなPCが現れてきた。が、スペックはCPUセレロン1.4G…かなりパワー不足な気がするが…気にせず接続接続。すべてつないで電源オン!!!…が、動かない。うんとも寸とも言わない。不良品なのか?GP方程式を解くどころか、いきなりパソコンが動かないとは!!不良品で返品するのも時間がかかるし(ただでさえ時間がない)…とりあえず、中を明けてみる事にした。が、ケースの開け方がまたわからない。説明書もなんもついてないから、知恵の輪を解くように試行錯誤するも、全然開かない。PCサクセスというメーカーなのだが、困ったもんだ。
そこで平野さんを呼ぶことにした。先生はこういうことがものすごく得意で、また大好きなようだ。が、平野さんにも開けられなく、死闘。そのうち桑本さんも参加してくれて、大の大人3人がかりで小さなブック型PCを開けようと試みる…(注、僕達が未熟でPCのケースも開けられないわけではなくて、あくまでPCサクセスが悪い。開け方がまったくわからないような構造になっているのだ。)
しばらくの死闘の末なんとかケースが開いた。開いたときにはなぜ開けようと思ったのか忘れるくらい時間が経ってしまった。そう、PCの電源がつかなくて、とりあえず中を開けようと思ったのだった。中を開けたらマザーボードのダイオードはついていた。つまり電源が死んでいるわけではない。ここで平野さんが、テスターで電源スイッチが通電しているか調べ始めた。
調べてみると、電源を入れるスイッチが断線している事が発覚!!!電源のスイッチの銅線をマザーボードからはずし、リセットの銅線を電源がついていたところに接続して、リセットを押すと見事に起動。こんなにも早く原因を見つける論理的な思考力はすばらしい、さすが平野さんである。ご冗談でしょうファインマンさんの「考えるだけでラジオを直す少年」を思い出してしまった。
不良品で返品する時間ロスが防げた事は、今考えてもとてもよかったことだ。
見事バイアスが立ち上がったところで、PCジャパンについていたりナックスをインストールする。インストールも一筋縄ではいかなかったが、略。何とかインストール。リナックスのデスクトップは
さっぱりした感じでとても好感度が高い。恐る恐る動かしてみたり、平野さんにリナックスの使い方を1から教わる。ほほう、テレネットとはすごいなぁ。とか、感心する事ばかりである。
その後は、c言語をぼちぼちやっている…そんなこんなで更新しないで時間が過ぎてしまったなぁ。まぁいいか。どうせ今更新しているのは「てきとー」だけだし。
ところでみなさんカンブリア紀というものをご存知で?おいらが好奇心旺盛なのはみなさんご存知だと思うが、その好奇心は物理よりも自然の謎のほうが興味があるのだった。宇宙や古代文明UFOにはじまり、超能力などなど。実はそういうものが物理を始めるきっかけになったのだった。たぶん異色な動機であるだろう。そういうわけで、そういった謎に強い興味があり、今日はその中の一つであるカンブリア紀に付いてつぶやいてみる
カンブリア紀とは、恐竜が生まれるはるか昔の時代である。僕は、恐竜の全盛期としてメジャーな白亜紀やジュラ紀よりも、一番カンブリア紀に興味がある。なぜこの時代がおもしろいかというと、
この時代は"わけわかんない形"をした生物が爆発的に増え、そのほとんどは絶滅したという不思議な時代なのだ。そのことをカンブリア爆発という。それでは、その超不思議な生物を見てみよう
イラスト集
これは化石を元に書かれたイラストであるから、もちろん色は空想である。が、それにしてもすごい。すごいののきわめ付けはオパビニアという奴だろう。
それは↓のページ
化石&イラスト
このページの最後の奴がオパビニアである。こいつはわけわかんなくて、目が5個あり(頭の突起が目)、口は象の鼻のように伸びていて、先っぽが歯のようになっている。
よく見るとこのページのは、ほとんど意味不明な生き物達だなあ。化石とイラストを見比べるのも面白い。化石は、はるか昔に超不思議な生き物達が、たしかにこの地球上に存在したのだという確かな証拠なのだ。
こういう人間の空想をはるかに越えるような生き物がたくさん生まれて、その中で生き残ったのが今生きている生き物達なのだろう。詳しいことは僕の知識不足によりよくわからないが、カンブリア爆発はなぜこの時代に突然わけのわからない生き物が増えたのか、それには非常に興味があるな。(今現在解明されているのかどうかは、僕は知らない)
なんで突然オパビニアなのかというと、先日電通大の清水富士夫先生の最終講義に出席、そこでオパビニアに遭遇したことに起因する。
講演は非常にすばらしく、出席して本当によかったと思える内容だった。タイトルは「レーザーで原子を操る」。世間一般的にはあまりピンとこないかもしれないが、この業界ではピンとくるタイトルだ。
清水先生は非常に有名な方で…(変なたとえだが、いわば学習院で言うところの江沢さんみたいな方だ。仁科賞を受賞とか、すごい。)
講演、「レーザーで原子を操る」の内容は、主に清水さんがやってこられた実験の話だった。温度を冷やしていき、ドブロイ波長を長くした原子を使って、原子でホログラフィーをの作った話とかは興味深かった。講演の最後は、引退後の生活についてだった。そこで、なんと突然オパビニアの写真が出たのだった!
僕は、昔からカンブリア紀に興味があったので、
(おおっ、これはカンブリア紀の変な生き物だ、オパビニアというのか!!(そのときまで名前を知らなかった。))
と思い、Opabiniaの文字をメモったのだった(実はそれだけしかメモを取らなかった…)。そして、今日オパビニアについて調べてみたのだった。
講演に戻るが、清水先生もオパビニアに興味があるらしく、なんと去年
はるばるカナダまで化石を掘りに行った
とのこと!!!標高2800mの山で発掘をしている写真は実験と同じくらいインパクトがあった!65歳でカナダの山まで出かけていく行動力はすさまじい。僕も元気なおじいちゃんになりたいなぁ(おじいちゃんと呼ぶには失礼なほど若々しい!!物理学者は若々しい人が多いなぁ)
一気に清水先生が好きになったのだった。今思うと、インフォーマルBECセミナー、学会、レーザー冷却研究会等で一緒だったが、一度も話す機会がなくて残念だなぁ。そして、オパビニアのあとはカワセミ(鳥)の写真とかも紹介してくれた。いやー充実した講演だったなぁ。
江沢さんの最終公演がある。タイトルは「場の量子論50年」 …
場の量子論になじみがない僕には、かなりピンとこないタイトルだ…(光の量子化は場の量子論なのかな?)。一応出てみるかなぁ。
2003/02/24(火)
ノラジョーンズ
昨日ノラジョーンズがグラミーをかっさらっていった。新人で5冠とはすごい!!僕はまったくノーマークで、試聴したことがあるようなないような感じだったので、とても驚いている。
他に新人にノミネートされていたアヴリル、ミッシェル、ジョンメイヤーは知っていたのだけどなぁ。今年の新人はここ数年にない激戦だったような気がしていただけに、それを制したノラは
良い歌を歌うのかなぁって思ってさっそくノラのオフィシャルサイトへ飛んでみた。ネットではアメリカもずいぶん近くなったもんだ。しかし、やはり世界中のみんなが接続しているらしく、
ページがめちゃくちゃ重い。音源とかストリーミングできるような状態ではなかった…しばらく待つしかないかな。
あ、やっと今つながった!!ジャズのようなピアノの曲Don't Know Why。サザンのデビューアルバムみたいな原ぼうピアノみたいなのを上品にした感じ…好きかどうかというと、
やっぱアヴリルみたなアコースティックギター掻き鳴らし、はじけるような曲のほうが好みだったりする。
他に2曲聞いたけど、ベースはジャズピアノの人らしい。たぶん自分で弾いているんだろうなぁ…違うかな。
っていうかこんな事をやっている場合じゃないんだった!今日は朝6時にきて、今日の発表の準備をするんだった!
今7:30で、1:00に発表がある。
2003/02/21(金)
勤務地決定
今日会社から電話があり、勤務地が決定したとの知らせが。その勤務地はなんと…厚木。横浜か九州と言われてきて、九州はいやだなぁ…とびくついていたんだけど、
なんと厚木。就職活動のときは勤務地が「横浜、九州、札幌、大崎、大阪」だったのに、いきなり厚木に。話を聞くと、どうやら今年から厚木テクニカルセンターという所にも部署ができるらしい。厚木…予想もしなかった場所に呆然、厚木。厚木と連呼していると、なんか文字に見えなくなってきた、厚木…あぁぁぁぁつぅぅぅぅぅぅぎぃぃぃぃぃっぃ
今日は厚木を調べまくって一日が終わった…なんてインパクトだろうか。一体いきなりなんで厚木なんだからはじまり、ソニーを調べまくった結果、半導体の工場みたいなのがあるらしいということが判明。その後、場所を調べ駅前を調べ…なんて事をしていたら、ほとんど何もできなかった。初めはわけがわからなかったが、冷静になってみるとそう悪いことでもないかなぁという感じが。いくつかメリットがあるのだ。茅ヶ崎が近い、ほどよく地方、技術職(多分物理っぽい)、家賃が安い…など。海が近くて、しかも茅ヶ崎なんてのは隠れサザンファンのおいらには幸せかも。「茅ヶ崎に背を向けて」って歌はいいよねぇ、
桑田君♪ほんとに今までありがとう。さびしいね、これから先。だって見慣れた街、後にするの〜YEAR。
原ぼう♪誰よりも〜信じているから〜言わないでその言葉は、だってあなたの事わからないわ〜。
桑田君♪Ohベイベー今夜は雨はないだろ〜daring cant see your eyes。だりり〜りちゃりぃんぐてぃっどしーづげっとよーちぃっとばいまい。おう
桑田君♪さらばー背を向け茅ヶ崎…
という不思議ないい歌。知ってる人はあんましいないだろうなぁ。だってデビューアルバムだから。
厚木。今住んでる田無は約20年くらい居る…小中高田無のおいらにとって、外に出るのはちっと不安。だけど、住めば都かなぁ…
厚木と連呼したから、厚木で検索したらGoogleで引っかかったりして(笑)
2003/02/20(木)
卒研練習
今日は卒研の練習だった。朝10時に開始して、終了が10時…大変だけど先生がちゃんと見てくれるというのは、ものすごい勉強になる。感謝感謝。
僕の卒研発表は考察が多くて、やったことも多く、わけわからない事も多いので時間がたりない。結局、やった事のほとんどは発表できない構成になってしまった。
どうにかして9分間でうまくすべてを言わなくては!
平野研に入って早1年弱、今までにみんなの発表を沢山聞いて、それに突っ込んだ質問をしてきた甲斐あって、みんなのやっている事がずいぶんわかってきた。
ホモダイン検出、パラメトリック増幅、第二高調波、スクイーズド状態、コヒーレント状態、量子暗号、量子テレポ、BEC、レーザー冷却、超微細構造…。
それら事を知るにつれ、どうやら、量子光学の分野はめちゃくちゃ楽しそうだと思うようになってきた。
量子力学の原理がもろ直接効いてくる事は、量子力学が好きな僕にとって非常に興味深い。密度行列や、光の量子状態、光と原子の相互作用とかまじめに勉強すれば、
きっと今よりも面白い新しい世界が見えてくるだろうと強く思える。
今、新聞とかではナノテクとかゲノムとかカーボンナノチュームが有名だけど、間違いなく量子光学はこれからおもろい分野になると信じさせてくれるものがあるのだった。
おもろいのが見つかったのに、そこから離れてしまうのはちっともったいないかもね。
2003/02/19(水)
後一ヶ月
今日は晴れてて気持ちがいい。日差しが暖かな一日で、春が近いんだと思わせてくれる。今年の冬は、比較的雨が多くてちょっとうんざりしていただけに、春が待ちどおしい。
先週は気合が抜けていて、ぼんやりと濁った一週間だった。けど今週はそうはいかない。
来週が卒業研究発表なのだ。もち時間が9分で、短めだ。そんな短い時間で詳しく原理とかは話せないし、かといってイントロなしでは難しい。なんとも。
今までの結果では、論文はもちろん書けそうもなく、定量的なことすらいえない可能性がある。
2003/02/15(土)
music
nachu loves music and phys.
2003/02/14(金)
ぼー
どうも頭の中が冴えないで、本調子ではない気がする。
昨日はずる休みして一日中寝ていた。そのせいで昨晩は明け方まで眠れなかった。眠れない時というものは、退屈でしょうがない。結局何か物を考える事しかできないのだ。
物を考えていると頭が冴えて、ますます眠れなくなってしまう悪循環にはまってしまう…昨日など典型的な例だ。
昨日主に考えた事は、卒論発表の事や、行き詰まりつつある実験の事などを考えて、その後、なんと永久機関について考えてしまい、さらには第一種永久機関を思いついてしまった。
この大一種永久機関、我ながらよくできていて、頭の中で考えている限り、どうやってもエネルギーが湧き出してしまう。もちろん、そんな事はありえないと知っているから、どこが論理破綻しているのか
考えるのだが、一向に見つからない。一時間くらい考えてたら、そのうち本当にこの永久機関ができるような気がしてきて、(特許をとって大金持ち…)とか変な考えが浮かび始めた…
そうこうして変な妄想に深けているうちに眠ってしまったようだ。
たぶん5時過ぎくらいに寝たのだけど、9時には目がさめた。もちろん、永久機関のネタは頭にはっきり残っていた。学校に着くまでもどこがどう論理破綻していかを考えるのではなく、実用化について考えて、一応実用化はできそうだった(もちろん本当にエネルギーが湧き出すのなら)。
学校に着いて、並木さんに「昨日永久機関を思いついたんですけど…」と恥ずかしながら告げ、議論に付き合ってもらった。一つ見逃している点があったが、その効果を加えてもエネルギーが沸きそうだ。
こんど平野さん聞いてみようと思う…力学は深く勉強していないから、実は得意ではない。だから見逃していることや、考え違いがあるだろうなぁ。
なんか変な事だが、経験上こういう風に自分で考えた変な事を熟考するのが一番の勉強になるのだった。
(もし本当に永久機関だったら…というかすかな希望があるために、永久機関のネタは秘密…)
過去の物理学者の写真のページを見つけた。
理論屋が多いのは、理論屋のほうが有名だからかな?
まったく反響のなかった一昨日書いた先生への質問
・磁石と磁石はなぜ引き合うか
というのを思いついた。が、これが何でなのか、はっきりと自信がない。
たぶん、「磁気モーメントと磁気モーメントにかかる力をローレンツ力を使って求めればそうなる」のではないかと思っているんだけど、実際にやった事がないから自信がないのだ。
こんど調べておこう
2003/02/12(水)
すごいニュース
NASAからすごいニュースが発表された。
http://www.asahi.com/international/update/0212/008.html
これが本当だとしたらものすごいニュースである。自分が宇宙に関して本を読んだりして集めた知識の中で、間違いなく最大のBIGNEWSだろう!!
アインシュタインが(勝手に)導入した、宇宙定数なる物の意味は知っているのだが、最近の宇宙物理に宇宙定数が復活した理由は勉強不足なためによくわからない。
久々にわくわくするようなニュースに、超感激。僕が幼稚園くらいのときに買ってもらった学研の宇宙の図鑑は、宇宙が将来広がりつづけるか、収縮するのかは謎だったし、宇宙の年齢は200億年だったし、インフレーションなんて理論もなかったし、宇宙が平らだなんてのも書いてなかった。
高校の物理の先生がどれくらい物理を知っているか確かめる
高校の先生は一体どれくらい物理を知っているのだろうか、確かめてみたくなった事はないか?高校の当時、僕はけっこう確かめたかった。
特に、数学の先生がただ単に公式を教えて問題を解く事しか教えなかったり(そもそも公式しか教えられないのだろう)、質問をしても意味不明な事を言って誤魔化しているように感じたり、
そういう不信感を抱かせるには十分な態度を取られたものである。大学に入って、その理由が少しわかった気がした。
僕は、本当に物理が好きな人は進学し、教えるのが好きな人が教師になる傾向があるように感じたのだ。教えるのが好きなのはいいことだが、その学問を本当に楽しんではいないのではないだろうか?という疑問が頭をよぎった。
もちろん、ちゃんと勉強されてきた先生は沢山いるだろうし、僕がたまたま運が悪くそういう人に出会っただけなのかもしれない。事実、僕は高校のとき、すごくよい数学の先生に出会って、その先生に質問する事ですごく勉強になった。その先生のお蔭で、塾に行かずに本を読んで独学で勉強したのだった。
もし、僕みたいな不信感を抱かせるような先生に出会って不安なときは、その人の教えてくれる事をどれだけ信じていいかを判断する目安となる質問をしてみるべきだろう。
以下、そういう先生を試す質問を書く。これを実際に先生に質問して、その帰ってきた答えで先生を判断するのである。(もちろん答えられなかったからといって、その先生がいいかげんというわけでもないし、この質問が先生なら答えられて当然というわけでもない。ただ、質問をして、その質問に答える先生の姿勢を見て、その先生がどういう方かわかるだろう。いい加減な事を言って誤魔化す人か、わからない事はわからないとはっきり言い、それを調べてくるような人とか、先生の先生としての姿勢を見る目安にはなるだろう)
物理
・磁石ってなんですか?磁石の元は何ですか?
・磁石になる物とならない物はどう違うんですか?
・電荷の+と−が引き合う事を遠隔作用ではなく近接作用であると考える事が、なぜいいんですか?
・半導体とはなんですか?それで何でコンピューターが動くんですか?
数学
・複素数はなんで必要なんですか?
・円の面積が何でπr^2なんですか?
・何で微分が必要なんですか?
・なんでベクトルが必要なんですか?内積と外積は何で必要なんですか?
などを質問してみればいいんじゃないだろうか?僕なりの簡単な答え(もちろん厳密にではなくて高校生に教えることができるくらいの言葉で)は(僕がもし教師だったら、超熱く語る事間違いなし)
・(少し難しい質問)磁石の元は電子。電子自体が小さな磁石
・(誰も答えを知らない質問)電子が持つ磁石(スピン)の向きがそろったときに、物は磁石になる。
物質がどういう条件を満たしているから、磁石になるのかは統計力学の難問で、まだよくわかっていない
・電場という概念が生まれた事がすばらしい。マックスウェルによる電磁波の予言、また誰かの電磁波の検出によって電場による近接作用が実証された。
・絶縁体と導体の間。けど、どれくらい電気が流れるのかを絶妙にコントロールする事ができる(導体の銅とか、絶縁体のガラスとかでは不可能)。半導体でコンピューターが動くのは、
半導体からトランジスタやダイオードを小さく作れるから。
数学
・便利だから。たとえば人間は数学で実際にない数、-1, とか 1/3とかを作り出した(定義した)けど、それは便利だからでしょ?複素数も便利だからどころか、なきゃ困るくらい普遍的な概念なんだよ。
・積分すれば求まる。(図を書いて2通りの微小面積を取って、積分してみせる)
・微分がなければ瞬間の速度すら定義できない
・力や速度など種々の物理量がベクトルだから。
ってな答え方をすると思う。間違っているかもしれないし、的確ではないかもしれないなぁ…
ご意見ありましたら掲示板までお願いします。
2003/02/9(日)
卒論予稿
先週に引き続き、今週も日曜出勤。けど、しっかりと金土と休んだので、ただの休日前借状態なのだった。あぁ。
今日は卒論の予稿を書きに。後データ整理。なんだか難解なデータなので見なかった事にしたいが、そういうわけにはいかない。きちんと整理。具体的にやっている事は、CCDで撮ったBECの写真をJPGに拡張子を変え、そして大きさをそろえてWORDに貼り付けるだけという単純作業。初めはイライラしてたが、ショートカットを覚えたらすごく楽チンになった。いままで、ファイルを開いて、切り取って、回転して、保存して、開いて…それをワードに貼り付けて、データを打ち込み…という作業をすべてマウスでクリックしてやっていたのだけど、これらの作業がすべてショートカットでできるのだった!!ショートカットを使うとものすごく楽だと、つくづく身に染みたのでした。
僕みたいにWIN95からPCをはじめた人は、GUI(Graphic User Interface)になじんでいて、キーボードでPCを操作するのに慣れてないからねぇ。
なんだか物理科の奴らの間では、俺が就職してもすぐに辞めるんじゃないかという予想があるらしい。
たしかに。ありえない話ではない。
今よりも超つまんないと思ったら、辞めるかもしれない。
けど、辞めたらどうしようとか考えるより、
会社に入ってからやりたい事を全力で見つけて、それを全力で勉強して、気合で仕事をこなす事を考えた方が有意義だ
案外、来年あたり平野研にひょっこりもどってくるかもしれない。まぁ、ちょっと回り道したと思えばいいさ
最近時間がなくて、Web更新してないし、英語の論文読んでないし、BECの勉強もしてないし…
就職したらこんな風に忙しくて、余裕を持って何かを勉強する時間って物がなくなるのかなぁ…
休日を使って地道に勉強するしかないのかねぇ
2003/02/02(日)
学会予稿
学会の予稿が明日までなので今日学校で書いている。なにがなんだかわからない現象で、
一体3月末までに何がわかるのかわからないので、曖昧な書き方になってしまう。
(物理的に)面白いかどうかすらよくわからない…
(見た目には面白いんだけど、物理が面白くなかったら意味がない)。
なんとなく先輩の荒木さんのを参考に、
予稿を書き上げた。が、見直してみても気合も熱意も感じられないような書式になってしまい、もどかしい。
もっと「俺のやってることは超おもしろいんだぞ〜!!こんちくちょう!!」という気合が現れてこない
まぁそれは、まだ何で起こっているかわからないのだから曖昧になってしまってしょうがないのだが…
気づいてみると、もう2月である。平野研に入ってくる新4年も決まったし、卒研発表も近い。
就職も近い。いまだに、会社には俺のやりたいことと必要とされていることがあるのかどうかが不安であるし、
もしなかったらどうしようかと少し早いが悩んでしまう。
早く自立したくて就職を選んだのだから、辞めてしまったら意味がない。
ちょっとくらいつまんなくても、気合を入れてやれば楽しくなってくるんだろうか?
思い返してみたら、学習院物理学科はとてもすばらしい所だった。ここで得られた経験は何物にも変えがたい。
もしも神様が「過去のおまえを学習院ではなく東大に入れてやろうか?」
とき聞かれたとしても、大きなお世話だと断るだろう(国立の学費が安いのは超魅力的だが)
田崎さんや平野さんなどとても気の合う(気の合うといっても、物理的なセンス(感覚)である。)方々がいて、
議論していただける機会が身近にあり、そしてまた熱心に議論してくれる。
そういう議論が今の僕を育ててくれたと思っている。1〜2年のときは、沢山、死ぬほど突っ込まれたもんだ。
そういう経験を積み重ねた今は、どんな物理学者とでも、普通に議論ができるようになった(英語はだめ)。
なんか卒業は寂しいなぁ…小中高校は対して感慨深くなく卒業できたが、大学は一番思い入れの強い場所になりそうだ。
やれる最大限のことをやって卒業したい
研究のメモ
確実にわかっていることは、
・波のようなモードが一般的に出る
・時間がたつと振幅小さく、波長が短くなる
である。
さらに特徴として
・少しレーザーパワーを変えただけで、波長、振幅が大きく変化する
というのが先週わかった。かなし敏感にトラップポテンシャルに依存するということを示唆しているかもしれない。
どこまで信頼できる結果なのかは、まだ微妙。
この波が起きる原因として
・光トラップのトラップ周波数の場所依存性によって、振動の位相がずれるために波になる。また、トラップタイムが長くなると位相のずれも大きくなるため、波長が短くなる
・BECが光トラップの中で拡散する時からこのような現象が引き起こされる。(海外の研究室での実験では、軽い原子を使っているが平野研では4倍くらい重い。そのためトラップ周波数を磁気トラップに合わせるのは重力の効果により不可能である。だから光トラップの中で広がる→うねうね)
であるだろうと(ある程度信頼できる結果として)考えている。
ここまでは明確になってきたのであるが、初期条件がどのようになっている為に
BECがうねるのかがわからないのだ。
モデル1(菊地モデル)
「磁気トラップと光トラップの軸がずれている為に、BECが振動する。結果、うねうねになる。」
というモデル。しかし、これを確かめるための追試では否定された。どのような実験かというと、
磁気トラップからCrossed-FORTに以降、ここで十分時間を取った後に、Radial−FORTをとる。
このときは軸が傾いていない状態で、BECを磁気トラップからFORTに移す実験が再現できる。
しかし、この追試のときもうねったのである。これにより、傾いているという説は否定された。
モデル2(平野モデル)
モデル1の結果を受け、平野さんによる新たなモデル。
「Ramp-upのが終わる直前、BECは(磁気トラップ+光トラップ)というポテンシャルにトラップされている。ランプが終わった瞬間、磁気トラップは
切られBECは光トラップだけにトラップされる。この間でポテンシャルの底は重力方向にシフトする。そのポテンシャルエネルギーが振動の元である」
というモデル。これは今の実験条件の中で、確実に起こっていること。
しかし、このモデルだとBECが中心に対称でないといけない。が、実験では反対象になっているのが大多数である。
また、このモデルと確かめる追試を行った。それは、前述のCross-FORTから片方はずす実験において、片方をゆっくりはずすのだ。
そうすると、ゆっくり切ったときには、ポテンシャルの底のシフトによるBECの振動が小さくなるはずである。
しかし、これも予想を反し、何も変わらなかった。
今後の視点と展望
・数値計算はひとまずお休み
実験では、どのような初期条件において、どのようなメカニズムで波になるのかがよくわからないために、計算の仕様がない。また定量的にはG-P方程式を解かなければいけないのだが、
マスマティカでは速度的に不可能になってきている。もしG-Pで定量的に解きたいならばc言語でプログラムを作り直さなければならない。しかし、そんなに大変ではなくFFT(Fast Fourier−Transform)が大変なだけで、あとは配列を使って行列を定義してあげれば問題なく計算できそうな予感。(だけどプログラムに予期せぬバグはつきものさぁ♪。)。そんな(深刻な)理由により、お休み
・モデルを確かめるための追試実験結果は正しいのか?
これによってすべてのモデルが否定されている。もう一度この実験結果を確認、またヴィジュアルベージックのプログラムがうまく機能しているかを、実際にFORT光をフォトディテクターに入れ、オシロスコープで確認する必要がある。この追試はモデルを個本的に否定しているので、確実な実験結果でないといけない。
再検討の必要性、大
・3次元的に回転している可能性
モデル1と2は平面で2次元的に考えている。平面において、今のところそれ以外の有力なモデルがないので、2次元的な現象ではない可能性が出てきた。
しかし、今のところ3次元でリーゾナブルなモデルが思いつかないので、なんとも言えず。これに関しても、深刻に考える必要有り。
・レーザーが振動している?
これも否定できない。はじめはレーザーが振動しているだけでこのような綺麗な波が起こるはずがないと決めてかかっていたが、トラップ周波数が違うので、
BECが光トラップの中を拡散している過程で、このような波が起きる可能性が十分にありえるのだ。
これに関して、わざと振動源を除振台に乗っけて実験したり、除振台をエアーで浮かせた時と、浮かせないときとを比較してみたが、どうやら振動が原因ではないように思える
。また現在振動源は磁気トラップを冷やすための水のみで、他の振動源すべて取り除いた。水が振動源で、それにより引き起こされているのだろうか?
これは今までの実験において常に水が流れていたので、すべてを説明することができる。が、実際に水がどれほどの振動を引き起こしているのかを考えると、可能性はあまりないように思える(個人的に)。だがすべてを説明できるので要注意である。
・冒頭で書いた、レーザーパワーの微妙な変化によって、波が変わる
という、実験結果がなにを意味しているのかがまったくわからない。これが本質を示している可能性はあるが、まったくもっての謎である。
メモという割には全結果をまとめてしまった…
これらの膨大な実験結果をすべてリーゾナブルに説明できるモデルを考え出すのは、かなり厳しい。
が、こんなわけわかんない現象が、僕が平野研に入ったときに偶然起き、
さらに僕以外の誰も興味を持たなかったのは幸運なことだ。
ノーベル賞を取った小柴さんみたいに、なんかすごい発見であればいいんだけど、まだ世界中の誰にもわからない…
2003/01/23(木)
きゅぅ…
もうなにがなんだかわけからなくなってきた。そろそろおいらの思考能力の限界なのだろうか?
BECがうねる原因がわからないのだ
もう3ヶ月ずぅぅぅぅぅっと原因を考えて、何度か原因を思いつき、そのときは「そうに違いない!!」と、舞い上がり、
それを確かめる実験でがらがらがっしゃんの繰り返しだ。
そろそろ行き詰まってきた。学会はどうしようかのぅ。
しかし田崎さんもやはり壮絶に悩んで田崎モデルに至ったわけだし…。
もっともっと悩んでがんばらないとなぁ…。田崎さんはすばらしく熱いお方だなぁ。
2003/01/23(木)
新しいモデル
今朝松屋でカルビ焼き肉定食を食べてたら、ふと、またまたまた…新しいモデルが思いついた。こんどこそ、あの現象をExactに表わすモデルであってほしい。
今日一気にそのモデルをがーっと考察して煮詰める・・・などできず(この辺が甘いんだろうなぁ)、Web更新したりしてある意味、無駄な時間を過ごすのであった…。明日は頑張るぞう。
今朝地元ではかなり雪が降っていたが、目白はたいして降ってなかった。地元は積もっているだろうかなぁ?
そう言えばこの前雨氷(うひょ〜?)という物が降ったらしい。
雨氷とはなんぞやというと、降ってくるときは雨なんだけど、降った後に凍る雨らしい。
なんとも不思議な。
雨氷のせいで、電車の電線が凍り付き電気が流れずに電車が止まったらしい。
新聞によると、上空が暖かく、地表付近が冷たい時に雨氷が降るとのこと。
それなら、雨氷とは、過冷却の雨のことだろう。
過冷却について少し話すと…
物質が液体から固体になる温度はそれぞれ決まっている。
水が氷になるのは0度だってのはみんな知ってるよね。
じゃあ水はどんなときでも絶対に0度で氷になるかというと、そんなことはなく、
もっと温度が冷たい状態でも水でいることができるのだ。たとえば激しく流れている水は0度でも凍らない。
滝なんてのはなかなか凍らないし。
そういう「液体が普通凍るはずの温度でも凍らないような状態になる現象のことを過冷却という」のだ。
つまり、雨氷とは上空で過冷却状態になって落ちてきて、地面に落ちてから凍りはじめるという、なんとなく恐ろしい雨なのだ。
過冷却の雨が自然に降ってくるとは、自然は何と豊か現象の宝庫なんだろうか…
(固体から液体に変わる現象を、普通物理学では相転移という。液相から固体相への転移は物理学の中でもおもしろい現象の一つで、じつはまだまだ厳密に解明されていない。たとえば、「いったい水が何度まで過冷却の状態でいられるのか」なんてのは、誰も知らない。まだまだ知られていないことは超沢山あるのだった…。)
2003/01/22(水)
御無沙汰
微妙に変えた。
ますます田崎さんのに似てくるが、雑感が始まる前の1999年にすでに真似をすると宣言しているので、
似るのは当然なのだ(開き直ってしまったが、先生すいません…)。
その頃は雑感ではなく、「最近考えていること」というタイトルで、僕はまだ一年生。
しかもまだ先生の講義を受けたことがないにもかかわらず、「最近考えていること」はすごい好きなページだった。
だから真似ようと思ったのだった。懐かしい
数値計算や実験や卒論で毎日が忙しく、すごいスピードで時間が進んでいく…が、研究結果はその逆である。
日々の努力はなかなか目に見えた成果につながらない。
ついにGPを解くプログラムを書いたが、重過ぎてやばい。ちゃんと動いているかどうかすら確かめるのが困難だ。
ここいらがマスマティカの限界か?(コンパイルできるC言語などの方が圧倒的に早いのだが、僕がC苦手なことや研究室に数値計算の専門家がいないことなどにより、独学しやすいマスマティカで解いているのだった)
2003/01/10(金)
無事に淡路から帰ってきた
1月7日から淡路でのレーザー冷却研究会があり、それに僕はポスターセッションで参加
するためにここの所壮絶に忙しかったのだった。
僕はかなり頑張って準備をした。そしてその甲斐があったと言える。
ホテルはなんとイングランド代表が宿泊したホテルだった。なんて贅沢な研究会だろう。
はっきりいって、見るもの全てが贅沢で、相当びっくりした。内装はもちろん、ホテルマンもしっかりしている。
部屋もやばくて、内装はもちろん豪華で、外は見渡す限りの海…なんてすばらしいんだろうか。
ホテルの外もすさまじく、ゴミ一つ落ちていない整備された空間がず〜っと広がっている。
花博覧会の会場だったようで、東京ドーム3つぶんくらいの敷地に沢山の植物がきれいに植えられ、
山の上の方から流れ落ちる用水が敷地全体に、くまなく導かれていた。
こんなにすごい所は初めてで、なんだか落ち着かなかった
贅沢三昧の研究会も終わり、のんびりと2日休日モードで過ごして、それからまた研究モードへ。
だんだんこういう忙しい生活に慣れてきた…まぁがんばるかぁ
2003/01/03
I decided I try to solve Gross-Pitaevskii equation(GP equation).
…
I change my mind, I don't try… it take too much time to solve. I realize I have no time to solve!!
A happy new year yesterday is a off day. I rest and play.
Today I study a little and make a Poster.
I did it little…to wrote and explain of physics in English is very difficult.
I 'm not used to…make efforts!!
Next I wrote NENGAJOU. I'm Sorry for late , now I'm too busy… sorry.
bye!
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