2002年



12/30 tomorrow
Recently I live full life. Science is wonderful and makes me exciting.
But I'm not happy… too busy to play the guitar and
play game. recently I don't have a holiday(but I am never forced by prof. This is My will).
I'd like to feel more free.
If I am going to company, will I feel same?

Today there is no clear progress. I don't know how to do . Maybe I can't be in time.
Tomorrow comes, tomorrow comes, tomorrow comes.
Will big chance come?
I don't know but I believe.
Now I only can do is believe and make efforts.

Tomorrow come


12/29新しいモデル
なんということだろいうか、わずか一日で平野さんが新しいモデルを作ったのだった。
これはかなり説得力あるモデルであると思っている。
今からこのモデルに対して計算や論理付けをちゃんとして、シュミレーションで再現しようと頑張っている。

レーザー冷却研究会を甘く見ていたら、かなり大物の方々が集合することがわかった。僕はもっとひっそりとやるのだと
思っていたのだった。
しかも、今僕が読んでいる論文の著者(MITの方)も来るとわかった!!!
実は今僕がやっている卒研と同じような現象をMITでも実験しているのだった。
絶対その人と物理を話すことになるだろう…英語で。


今、努力していることを認められてもしょうがない。結果を出さなきゃ話にならない



23:00
today what did i do? many time passed but big result never has come...
more and more i feel impatience.

i think i'd like to solve GP equation?
now i solve one particle Schrodinger equation, Schrodinger equation is easy for me to solve and it's propety are well known.
but i will put in to practice, it is difficult that i set parameter like real experiment.
the reason is BEC has nonneglective interaction.one particle Schrodinger equation don't include interaction parts.

GPequation is not well known it's propety. it's mean if i solve GP equation numerically, i can't judgement it's ture or not!!!
so i don't try to solve it.

now i can't set parameter, do i have to try to solve GP equation...?
but i have no time to solve...


i have been thinking what to do is to the best for me

bye , it's the time that last train...


12/27、28…
今日は2時から12時までカップメン&トイレ以外はずっと実験してた…
平野さんが横にいると、かなり緊張…
しかし隣に議論相手になってくれる人がいると実験も効率がいい


いままでうねうねになりそうな仮説のモデルを仮定して、それに基づいた数値計算をしていた。
その仮説はかなり説得力ある仮説で、平野さんもその仮説を信じてくれていた
実際その仮説がかなり信憑性があるとして、「その仮説に基づくような実験データを取って、
さらに数値計算でも理論的にシュミレーションを作る
」ことになっていた。
それを見越して研究会も、学会も申し込んだった。(ハイリスクハイリターン…)



が、しかしそうは簡単にいかなかった。仮説を裏付ける為に、少し新しい実験を昨日したのだ。
そしたら仮説ががらがらがっしゃんって崩れるような実験結果になってしまったのだ…

仮説は無情にも否定され、振り出しに戻ってしまった。

今はまた新しいもっともらしい仮説を立てて、それを検証するだけである(もっともらしいかどうかは、平野さんを納得させられるかどうかで判断される。平野さんは曖昧なことは絶対に言わないお方であるから、先生が納得するような仮説は、少なくともある程度の人々を説得させることができると考えている)


この「仮説を立てて考察、それを確かめる実験をする」が実験の一つの正しい姿だと思う。
特命リサーチはそのスタイルで(テレビ番組の中では)比較的まじめだったから好きなのだ。




ラウルなんとかという団体がクローン人間を誕生させたらしい。
このラウルという人についてはあまり良い印象をもってなかった。
なぜかと言うと、彼の信者と話をしたことがあるからである


ある日新宿を歩いていると、駅前でUFOは地球に来ているみたいなことを言っている人がいたのだった。
その人は50歳くらいのおばさんで、台を持ってきていてその上にラウルの書いた本を売っていたのだった
UFOが僕の物理学の原点であると言えるくらい、僕はUFOに興味を持っている。

だからいくつか質問してみることにした

僕「UFOはどこからきているんですか?」
彼女「すごく遠くからです」
僕「すごく遠くとはどれくらいですか?太陽くらい?オリオン座くらい?アンドロメダくらい?それともクエーサーくらい離れてるんですか?」
彼女「…とにかく遠くです」
僕「ならなぜ彼方はUFOが来ていると知っているんですか?」
彼女「ラウルさんが宇宙人に会って話を聞いたからです」
僕「遠くからどのような手段で地球に来ているんですか?ワープとか、超光速とか…」
彼女「…わかりません」
僕「本当に地球にやってきてるんですか?そんなのまったく信じられないですね」
彼女「この本を読めばわかりますよ(本を指差す)」
僕「この本にどこからどうやってきているのか書いてあるんですか?」
彼女「この本を読んで感じるんです」
僕「何を…?」
彼女「とにかくこの本を買って読むと、全てがわかります。」


(以下略)


このようなやり取りをしたのだ。結局彼女はただの新興宗教を信じているだけで、
論理的でも何でもない。最後には嫌な奴だと思われて無視されたのだった。


UFO信者や超能力信者から、「科学者はUFOや超能力を頭ごなしに否定する」とよく言われる。
僕はそんなことは決してないと強く思う。
僕たちは論理的な思考で自然や宇宙を考えることができ、物理学という現時点ではある分野に対しては 物理学で考えることができる。
だから人々は電気を使えて、テレビを電波を使って送ることができるし、テレビがちゃんと表示されるし、飛行機も飛ぶし…
宇宙に衛星を打ち上げて写真も撮れるし、火星にだって衛星を打ち込めるのだ…
こういう物理学が正しいということをあげていくときりがないくらい

しかしUFO信者は科学を知らない。極端な話飛行機が飛んでいる理由もしらないから、
UFOが遥かとおくから飛んでくることの大変さなど、まったくわからないのだ

彼らは2000年前の人達が天動説を信じていたのと同じくらいの感覚でしか、科学を議論できない。
だから科学者は頭ごなしに否定すると言われるのだろう。


最近もゼロ磁場とか宇宙エネルギーとか、波動エネルギーとか、よくわからないけどカッコよさそうな言葉を持ち出して
金もうけしようとしている奴等がいる。しかし彼らの中で誰一人としてそのエネルギーを論理的に実証しようと試みた人はいないだろう。(そもそも存在しないから実証しようがないのだろうだけど)
結局はそこが科学と大きな違いである…
きりがないからこの辺で…(結局クローンまで話しが進まなかった…)


12/26洋楽
ちょっと忙しくて洋楽をチェックしてない間にずいぶんいろんな新人、ソロ活動、Newアルバムが出てしまった!!
昔はアイドルPOPの最先端を極めていたのに、今となってはあんまし知らないのがちょっと悲しい。

BBmak… New albam
nick… solo albam
jastin …solo albam

今この3つが欲しいかな…中古で探し中!!!!





再現性のあるデータが取れなくて、まじやばくなってきた。
平野さんもだんだん心配になってきたみたい。
発表は1月7日・・・

しかし、半年前に比べると遥かにいろいろなことがわかってきたことも確か。
いろいろわかってくると、だんだんおもしろそうな事になってきたと感じる。
平野さんも少しわくわくしているみたいで、なんと明日は一緒に実験を手伝ってくれるらしい。
助教授が実験するなんてことはめったになく(少なくとも学習院物理学科内では)
××研や◇◇研などでは考えられないことだ。

かなり緊張しそうだが、わくわくもする。
平野さんのすごさは身にしみてわかっているので、なにか新しいことがわかるんじゃないかと期待…
一人で考えるよりも、議論する相手がいる方が数倍詰めた議論ができる。
いつも僕が考えているわけのわからない事でも、先生はちゃんと議論してくれるのだ。
これはものすごくありがたい。


明日どんな実験をするか練らないと…もう24時。こんなに遅くまで学校に残るのは久しぶり。
さぁ、忙しくなってきたぞ!卒業したらもう二度と研究なんてできないかもしれないから、
気合入れてやれるだけのことをやってやるぜぃ

12/25やばい3
やっとのことで下に写真をのっけたうねうねBECのシュミレーションが完成!!
まだやることは沢山あるが、ちょっと安心した。


けどレーザー冷却研究会のポスターをまだ何も作っていない…やばい!!


僕が先生に「これは論文になりますかね…?」って言ったら、
平野さんが「是非書きましょう」って言ってくれた!! めちゃくちゃやる気が出てきた!

大変そうだが、論文を書くというのを僕の大学での最終目標にしよう!!

(論文ていうのは卒論ではなく、一般に発表する論文のこと。みんなが知っている有名どころは、 ネイチャー、サイエンス、PRLとかかな。こういう有名どころに論文を掲載されるのは超大変。 もちろん僕のネタでは絶対無理で、マイナーどころに送る予定である)




実験、数値計算がやっと一段落したので、これから頑張ってパワーポイントでポスターを作らなきゃ!!
英語で作らなきゃいけないのがちょいとめんどいが、論文は英語で書かなきゃいけないから、いい練習になるな♪

12/20やばい2
思うようなデータが出ない…

12/17やばい
やばいやばい、おもうような結果が出ない…

1/7までに結果が出て欲しい…

12/13なんか…
後すこしの所でつまずいている。もどかしいし、どうしたらうまくいくのかよくわからない。

研究はすんなりといかないもんだなぁ…




今日アコギの弦を張り替えた。いつもはエリクサーという錆にくくて指の滑りのよい弦を張っているんだけど、 高いし、なんか音がよくないような気がしていた。指のすべりがいいというのは、フィンガーピッカーにとっては都合がいいのでついついエリクサーを選んでいたのだ。 いろいろ悩んだ末に、まーちんの弦を張ってみた。クラプトンが使っているのと同じらしい。値段もエリクサーの半分くらいだから気楽に買ってみた。

そしたら、音がめちゃくちゃいいじゃないっすか!!きらきら鳴っているという感じで、もうスペシャルファンタスティ〜ク☆!!
なんてこった、もうこれからはエリクサーは張れないね(今まで友達にエリクサーは良いってすすめてた)

それに今までライトを張ってたのをエキストラライトに変えたからめちゃくちゃ弾きやすいし!
やっぱアコギは超いいなぁ…



12/10(火)ついに…
ついに長くやっていたプログラムが完成目前までやってきている。もし僕のプログラムが正しく動いていれば、もし 仮定が正しければ



磁気トラップ中で作ったBECを自由落下させた写真

オーソドックスなBECの写真。黒いかたまりはガスのかたまりだと思ってもかまわない。
ただしこの固まりは一つの波動関数で記述でき、その振る舞いはシュレーディンガー方程式、
もしくはGP方程式で記述できる。この写真は最もスタンダードなのBEC写真である

みなさん初めてBECの写真を見るでしょうが、この写真がとりあえず一般的であることを理解していただきたい。
そして磁気トラップとは、磁石を利用して作った容器のようなもんだと思っていただきたい。
磁気の中にBEC閉じ込めておくことができるのだ。

そしてさらに平野研究室では光トラップの中でBECを作ることに成功した。(僕は光トラップの実験には何も貢献してない…)
光トラップとは、光の中にBEC閉じ込めておくことである。
光の中に閉じ込めるとちょっといいことがあるから、光の中でBECを作ろうという試みだ。
光の中でも磁気の中でも対してBECの振る舞いは変わらないし、磁気トラップの中で作ったBECと写真は変わらない
ということを、MITのグループがすでに実証している。当然私たちも磁気トラップと同じであろうと予測していた。

が、しかしそんな事はなかった…


↓光トラップの中から自由落下したBECの写真




ちょっとやそっと違うというレベルではなくまったくちげぇよ!!
これが原子雲であり、一つの波動関数で記述できる物体であるということを考えると、超不思議な現象である。これに対して僕はおもしろいメカニズムがあるんじゃないかと感じ、考察、モデルを立てて、ほんとにそうなるのかシュミレーションしているのだった。

田崎さんに見せたのも これである。1000点かけてもらえたことは光栄なのだろうか…?その後いろんな人と議論を重ね…


はっきり言ってかなりドキドキする…ドキドキというよりもかつてないほどわくわくする…

12/9(月) 不確定性原理を破る
今日は平野さんの論文紹介の日。かなり準備されていて、きっちりとした論理を組み立てて論文を紹介していた。 その論文の内容は驚異的な内容で、Masanao.Ogawaさんによるハイゼンベルクの不確定性原理の話。 要約すると、実験装置を使って量子状態の物理量を測定することを厳密に定義し、そのときに ある条件を満たすと不確定性原理を破る事が可能であるという。

論文紹介中、平野さんと並木さんが議論を重ねる。難しい…と、いうよりもめちゃくちゃややこしい。
わけが分からなくなると僕が「まったく意味が分からないんですけど」と言って、 具体的なたとえを出したりして僕の考えが正しいかどうかを確かめていく。 人の話に対してわけがわからないと言うのは少し気がひけるが、それをためらわずに言うことができるのは僕の特技である。

いろいろ質問してきたらずいぶんと話が見えてきた。が、ややこしい。量子論の観測問題はいまだに厳密な定義をされていないのである。それはおもしろい所でもあるしややこしい所で・・・。

昔は観測問題なんて思考実験のみだったのだが、最近ではでは実際に実験することが可能になってきている。 そこがこの問題をうやむやにできない所でもあるし、確かめることが可能になってきているというおもしろさもある。 暇だったら考えてみてくださいって今言われたが、こんなおもしろいことを考えないなんてことはできない。そもそも僕は量子論が一番好きなのだ!!

観測問題に関して知りたい人は
量子力学の啓蒙書と、シュレーディンガーの猫というキーワードの本をいくつか読めば (気持ちは)わかると思う。しかしその真意を理解したければや数年かけて量子力学を勉強しなければ 、何がどう問題となっているのかを絶対に理解できないという難しさを潜めている…


12/6
昔のてきとーを見ていたら、就職活動の頃を思い出した。物理を勉強したいという気持ちがたくさん湧いてくる。 今まで書かなかったが、進学しない最大の理由は自立したいからである。 ただのいろんな事情があるのだけど、主には僕のわがままに近い。

12/5 Split
ついに二次元でのスプリットオペレーターメソウドのプログラムを完成させた。 ちょっと感動で、今日は感動で一日うきうきぶぎぶぎさぁ

12/1
年末から来年中はかなり忙しくなってきそうだ。というか、すでに忙しい。

来週コンサートがあり、1月にレーザー冷却研究会、2月に卒論、3月28〜31日に物理学会

ざっとこんなもんだけど、激しいスケジュールだ…もともと僕は追い込まれないと真の力を発揮しないタイプで、 追い込まれてくると想像以上の力を発揮するのだ(たぶん)。そんなわけで、 あえて物理学会とレーザー研究会に参加することにした。まだまだ何にも手をつけてない状態で、どんな結果が出るかも分からないのに参加を決めるのはかなりきつい。


今日も日曜なのにマスマティカと向き合っている。あぁぁぁ




先日文部科学省の方々とのインタビューという物に出席した。 どうやら学部の物理科代表らしい。平野さん曰く「菊地君なら大丈夫だろうということで菊地君になりました」って 言っていて、何で僕なのかよく分からなかった(物怖じせずにに言いたい放題言ってしまうから)。
だが、川端さんと偶然電車が一緒になった時に全てが判明した。
川端さんは「菊地は就職活動の面接の時、相手にすごんだそうじゃねぇか」
と。それはどうやら、僕が就活のときによれよれのスーツと曲がったネクタイで物理家魂をアピールして きて、それで数々の面接を突破してきたと田崎さんに言ったことの話が大きくなって伝わったらしい。
それならそれで望む所。川端さんに「言いたいことを言ってもいいんですか?」
と聞いた所、「だから君になったんじゃねーか」と。

それならそれで望む所、言いたいことを言ってやろうじゃねーか!!

とは言っても、当日はやや緊張した。が、一言口を開いてしまえば、言いたい放題言えた。
僕以外の方々(全部で院生3人、学部3人)はみんな就職活動の時の面接のような 話し方をしていたが、僕は至って普通の言葉(教授に話し掛けるくらいの言葉)で答えたのだった。 僕の率直な意見に文部省の方々は何度か笑っていたが、まぁ問題ないだろう。 なかなかいい経験ができて楽しかった。

11/24ルビーとサファイア
今日電車でとなりにいたガキ二人(推定小学一年生)の会話で…

ガキA、「ルビー発売日に持ってていいなぁ」
ガキB、「親に買ってもらったんだよ」
僕(ガキの癖にるびー!?)
ガキA、「やっぱサファイヤよりルビーでしょう?」
僕、(何をくそ生意気なガキどもめ!!)

だんだんその会話に腹が立ってきた僕は苛立ちはじめた…

ガキB、「そうだね。けど、赤、緑、青、金、銀と今まで色だったのに、急に宝石になったよね。」
僕、(!?

ここでこの子供の話が何なのかを理解した人はかなりのマニアだろう…そう、
赤、緑、青、金、銀といえば、ポケモンの種類なのだ!!!
僕は赤緑青銀をやったことがある。(注、はじめポケモンは赤、緑が発売された。そして限定版の青が発売された。 赤緑青はストーリーは一緒なのだが、登場するモンスターがちょっと違うのだ。たとえば赤に出てくるモンスターが緑では登場しないとか。
そしてその後にポケモン2として、金と銀が発売されたのだ)


僕、(そうかそうか新しいポケモンが発売されたのか、やりたいなぁ…いいことを教えてくれてありがとう…)


ただ一つびっくりしたのは、小学一年くらいの子供に金と銀はサファイヤと同じ鉱物であって知らなかったことだ。 厳密に言うと、金銀は元素だけど、ルビーサファイヤはなんかの元素がくっ付いてできた化合物であるのだけど、 金銀を色でしか知らないとはいささかショック。ルビーなんて普通の人は持ってないが、 金銀はみんなアクセサリーで持ってたりする。なのになんで金と銀を知らなかったのかなぁ…

それはともかく、

ポケモンはおもしろいんだよぅ。ドラクエとかFFよりも僕はポケモンが好きだったりする。

11/22
ファインマンを徹夜して読んで以来、深夜4時ごろまで寝られないという状態が続いてしまった。 12時くらいから電気を消して寝ようとするのだけど寝れない。 明け方までいろいろなことを考えながら、ようやく日が昇る頃に眠りにつくのであった。そんな不規則な 生活が4日ほど続いた。
最近はやっと生活のリズムが戻ってきて、12時頃に寝て8時頃に起きる生活になっている。 よかったよかった。僕は規則正しいリズムがないと、うまく生活ができないんだな


御冗談でしょうファインマンさんがあまりにもおもしろかったために、無性に英語で直接読んでみたくなった。 買うのは高いから、とりあえず借りようと思い図書館で検索。なんと理論研の図書館(ほこりだらけの本置き場?)にあるとのこと。さっそく論研に行き本をGET。無期限で借りられるみたいなので、とてもうれしくなった。 英語版は日本版のように文庫本ではなく分厚い教科書サイズで、上下になど分かれていない一冊の本。持ち歩くにはかなり重いが、読んでみると英語でもおもしろい!!!
今では帰りの電車の中で読むのが、毎日の楽しみになってしまった。…重いけど。300ページくらいあって、一日読めるのは1ページ。全部読むのに1年かかるよ…なんて重い気になりそうだが、そんなことはない。
一年間ファインマンを楽しめるってまじでちょっとうれしいのだったりする。(けど卒業するまでにはかえさなきゃいけないのだけど…)




例の split operator method をだいぶ理解してきた。さらに拾ってきたプログラミングに間違いがあることも発見し、 修正したらうまく動くことも発見した。普通プログラミングがうまく動いて、正しい計算結果になるかどうかを確かめることは大変な作業なのだが、プログラム自体が簡単なのと、 プログラムで解いているシュレーディンガー方程式が調和振動子であったことが幸いしてうまく動いていると確かめることができた。 なぜ調和振動子であることが幸いしたかというと、
調和振動子→光子のエネルギー状態
であり、それは平野研で使う理論と一緒になるのだ。たとえば 初期条件をコヒーレント状態(消滅演算子の固有状態)に選んでやると 波束が崩れることなく時間発展する。つまり古典的なばねで振動するボールのように、コヒーレント状態は波束が崩れることなく 左右に振動するのである。そして初期条件を少し変えてやると、スクイージング状態になる!!! 平野さんがコヒーレント状態に詳しかったので、この事に瞬時に気づいていた(平野さんはこの分野に関して日本を代表する実験家なのだ!!日本で初めてスクイーズド状態を実現させたらしい)
なので、「初期条件をうまく選んであげてコヒーレント状態 にすれば、波束をを崩れなくなる」ということを確認すれば、プログラムが正しく動いていることを確認できる
ということに気づいたのだ。そして僕はプログラムのミスと思われる所を修正したら、うまくコヒーレント状態になってくれた。

簡単なプログラミングミスであったが、このプログラミングを作った人がコヒーレント状態を知らなかったために プログラムミスに気づかなかったのだと思う。何とも運がいいことだ!!!





11/14 一歩一歩
少しずつ理解しているsplit operator method。平野さんと一緒に悩みながら論文を読んでいる。 知らない分野を勉強するとは何ともどかしく大変な作業なのだろうか。なぜ僕が数値計算方法である split operator methodを勉強することになったのかというと、


平野研でBEC(ボーズアインシュタイン凝縮)を研究

ほんの少しBECの光トラップに少し携わる

直感的に理解不能の現象発生

僕だけ非常に面白がる。他のメンバーは定量的な実験ができないからその現象をなくしたかった。

すこしだけ数値計算。おもちゃで計算するも、プログラミング書き途中でモデルがおもちゃ過ぎることが判明。数値計算は手に負えなくなる

田崎さんに見せる。田崎さんおもしろがってくれる。そして江沢さんの目にとまる

田崎さん&江沢さん&まちゃ(友達)の前で現象を説明。教授二人を前に非常に緊張した。約二時間の議論。結論出ず。

東大でBEC集中講義。そのとき上田さんに見せる。上田さんに数値計算をすすめられる。

真剣に数値計算(時間発展するシュレーディンガー方程式の数値的計算方法)を検討し始める。 真野さんに聞くが「少なくとも俺は知らん」。少し絶望する

平野さん桑本さんと卒論について相談。なんなく変な現象についてに決まる。なんせわけわかんないのでかなり不安になるが、逆に解明した時のリターンの大きさに少し期待も。

平野さんがsplit operator methodという方法でシュレーディンガー方程式が解けることを見つけてきてくれた。それと同時に 誰かが書いたsplit operator methodの解き方のプログラムを先生からもらう。

split operator methodが提唱された論文(実は化学の論文)を引っ張り出してきてコピー。水素分子の振動とかよく分からないことが書いてあったが、大切な所を理解。

例のsplit operator methodのプログラミングを解読。エレガントにコンパクトに書かれているのでちょっと分けわかんない所がたくさん…が、少しずつ理解しはじめる

とりあえずこれが現状


と、まぁけっこうやってるような、やってないような…そのほかにもBEC装置のプログラミングを微妙に加えたり、 光学系を微妙に作ったり壊されたり…ってな感じで。

平野さんの中では、1月には学会で結果を発表する予定だそうで…きゅぅ、がんばります。


平野さんはほんとに頼りになるお方で、知ったかぶりや、考え違いなんて事はほとんどなく(一度だけ熱力学のエントロピーで間違いを指摘したことがある。僕は田崎さんの本を読んだからかな?)、また物理的な考察&洞察力もさる事ながら、数学的なことにもめちゃくちゃくわしい。

Bossが頼りになる人でよかったなぁと、つくづく思うのでした。やっぱ学部じゃなにもできないしねぇ


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