2002年
11/8ファインマン2
ファインマンから話がそれた…
ファインマンを読んで彼がどれほど深く物理を教えることについて考えていたかを知り、
僕のページは物理学科の4年の物にしてはいいかげんすぎるという思いが走った。
そもそもこのページの趣旨は、
物理を学ぶ大学生が大学生的に物理のことを考察して、思ったままに書く
という趣旨だった(はず)。そのうちだんだん物理について詳しくなっていき、考察が複雑になって
物理学科の人達にも分からないくらい複雑化してしまって、それを直接書くことをしなくなってきた
(たとえば最近考えていたことは、一つのレーザーを二つに分けて、重ねあわせると干渉縞ができるだろう。
ただし二つに分けたレーザーの光路差が、レーザーのコヒーレント長より短くなければ二つの光の位相差がランダムになってしまうので干渉縞はできない。二つの独立なレーザーを混ぜ合わせるとその瞬間瞬間に干渉縞ができるが、時間平均を取ると干渉縞はできない。…ではBECではどうだろうか?というのが大問題なのだ。量子力学では
位相と粒子数に不確定性がある。原子数の確定しているだろうBECにおいては、波動関数の位相は不確定であるはずだ。
二つの独立なBECの位相は確定しているかどうか…など(もっともっと続く)
)。
で、こんな事書いても誰も読みたくないだろうし、と思い書かなくなってきたのだった。
最近は物理のおもしろさを伝えられたらいいなぁっておもっているが、それも十分にできていない。
そんな背景があって、ファインマンの本を読んだから新しい気持ちになりつつある。大学をそろそろ卒業するに当たって、このホームページをリニューアルしようかと。そしてもっと沢山の人に物理を初めとする科学は楽しいということを知って欲しい。伝えたい。
もう一つ思ったことは僕は物理学が大好きであるということ。本当に好きだ。
もっと勉強したい。会社に入ったら辞めないといけないのだろうか?そんなのいやだ
幸い会社の方針として、自分の適所は自分で決めろというのがある。
これを多いに利用しよう!!! とにかく物理の香りがする所だったら何でもいい…強力にアピールしよう
だが、ふと我に返って自分の実力を見返してみるとまったく何の実力も業績もないただの物理好きでしかない。それなのに
俺は物理を死ぬほどやりてぇんだ、俺に物理をやらせろ
と心からを会社にぶちまけるのは気が引けるというか、ただの我が侭でしかない。あたりまえのことだが実績や実力がないと自己主張することすらできないのが社会だ。
と、いうことは今業績を上げるしかない。単純明快な結論だ
今思い浮かぶ業績としては唯一、卒研をして、それをもとに論文を投稿し掲載される、ということしかない
卒研を頑張って会社で物理をやる計画、今発足…きゅぃーん(ガンダム発進の音)
11/8ファインマン
御冗談でしょうファインマンさんの下巻を読んだ。
上巻を読んだ後にしばらくしてからの下巻だったが、おもしろくて徹夜で一日で読んでしまった。こんなの初めてで
深夜なのにファインマンのおもしろい話にげらげら笑うのだった。
ファインマンを知らない人にちょっと説明すると、物理をやってる人でファインマンを知らない人はいないというくらい
有名な人である。残念ながらもう亡くなっているが、その死後も彼の人気は衰えない。
何をやった人かというと、とにかくいろんなことをやった人で直感的な物理に対する考察は信じられないくらい深い
人だ
今日学校に来る途中に銀杏を拾っているおじさん&おばさんがいたので、なんだかおもしろそうに思い
「銀杏ですか〜?おいしそうですねぇ(銀杏を見ておいしそうと思う若者は皆無で、皆、銀杏=臭いと思っていることだろう。が、なぜか僕は銀杏の匂いが嫌いじゃないのだ)」
と、声をかけかってに一緒に拾い出すのだった。銀杏を袋なんてないから、その辺に落ちていたピザのチラシを折りたたみ
急造の袋を作り、それに手で銀杏を拾いはじめた。
もちろん銀杏に直接触ると手が被れることは知っていたが、まぁ何とかなるだろうと気楽に拾っていたら、おばさんが
「あなた被れるわよ」
と、言って自分の使っていたビニール手袋をあげると言ってきたのだ。これはありがたいと思い、
手袋を頂きさらに能率的に銀杏を拾うのだった。拾ってきた銀杏はとりあえず水洗いして、その後干して食べる予定だ
山の手線の内側の目白で銀杏が拾えるとは驚きだが、実は目白周辺の学習院の森やおとめ山公園など
は自然がめちゃくちゃ残っているのだ!! そしてこの前信じられない物をおとめ山公園で見つけた。この公園は湧き水の流れている
小川があり、その小川でなんとサワガニを見つけたのだった。昔福岡に住んでいる頃は、
たまに山に行ってサワガニを取ってきて母が天ぷらであげて食べさせてくれたのを思い出したのだ。
一匹しかいなかったし公園の生き物を取ってはいけないとのことなので、そっとしておいたが、絶対にサワガニだった
のは間違いない。
交通量も多くないし自然も多い目白はかなり環境のいい所だとつくづく思うのだった。
11/7久々のてきとー
気合がはいらないけど、ちょっとずつ調子を取り戻したい今日このごろ。
BECの時間発展をハミルトニアンを近似しないで評価するという方法が具体的に少し見えてきた。
スプリッターオペレーターメソウドという方法を使えば、時間発展のシュレーディンガー方程式が解けるそうな。
たしかに解けそうな気がしてきたが、道程は長い
10/29アコギ
アコギが弾きてぇ!! 弾きてぇ〜
あのシャリシャリしたトーンの音が好きなんだぁ!!!!!
あぁ
(コンサートが近いためにガットしか弾いてない叫び)
10/21ノーベル賞
無名で若手で学部卒だった田中さんがノーベル化学賞を受賞した。
同じように学部で会社に入る者にとってものすごく心強いことだ。
そしてノーベル賞に追随して田中さんに「何とか賞」をあげる団体がいくつか出てきた。
が、それはあまりいいことではないと思う。
ノーベル賞受賞してから、田中さんが日本の研究機関に認められるのを見ていると
世間は田中さんの研究がノーベル賞を受賞したから価値があるように誤解してしまうかもしれないが、
受賞しようとしまいと田中さんの研究結果はすばらしいのだ
もう今の世の中がノーベル賞第一主義
みたいになっていて、ノーベル賞を取るのが研究の目的みたいに世間は思っていることもよくない。
今まで田中さんが無名だったということは、日本の人材発掘がまだまだ未熟だったということを
露骨に示しているだろう。
ノーベル賞受賞後に田中さんに「何とか賞」をあげた団体は、
同じ日本なんだからむしろノーベル賞以前に「何とか賞」をあげていなければならないはずである。
そして、日本にはこんな優秀な人がいるんだと世界にアピールするべき立場だと思う。
田中さんが開発した技術に関しても、初めに外国が注目したらしいし…
もう一つ思うことは、ノーベル賞を受賞した研究が一体なんの役に立つのか?という疑問に関してだ。しつこく、
「ノーベル賞を受賞した研究は一体私たちの何に役に立つのか?」と問いただす人がいるが、
そもそも科学は人の役に立つための研究ではないと思う。
一体その自然現象が何なのかを知りたいという純粋な興味
に駆られて研究するのだと思う。その研究結果が今までの文明に役立ってきたから、人々は
科学は役に立つと考えてるんだろう。(けど最近のノーベル賞は役に立つ技術に対して与えられる傾向がある気がする…)
だから、なんの役に立つのかはあんましよくない質問だと思うが、一体何がおもしろいのかについては
大いに質問すべきだと思う。物理学賞のニュートリノに至っては、現時点では世間には何の役にも立たない。
けど、物理学者はニュートリノのことをおもしろいと思い、神岡にカミオカンデという地下の巨大水槽を作り
ニュートリノを検出しようとしたのだ。数億円のオ−ダーでは作ることのできない巨大施設…その動機の元となる
ニュートリノの面白さは物理をやってる人にだけしかわからないかもしれない。
簡単に言うと、「原子が崩壊した時にニュートリノという粒子がでてるということをたしかにつきとめ、さらに
質量があるということをつきとめた」
ブルーバックス程度の知識しかないが、僕がこれの面白さが分かるということは、
高い授業料を親に払っていただいて物理を勉強
することができているからなんだと深く感謝するのであった…
そもそもノーベル賞とは…ダイナマイトを作って大金持になったノーベルさんが、それぞれの分野で
最もすごい業績を上げた人に賞をあげてくれという遺言が始まりとか。その割には
ものすごく権威ある賞になってしまって、ノーベルさんもびっくりだろうなぁ…
10/20数値計算
東工大の上田さんに「数値計算しなさい。自分で実験してそれをシュミレーションで確かめるのが
世界の土俵だよ」みたいなことをいわれ、「か、かっこいい…」と思っていたのだったが、(9/25参照)
実際の話はっきり言って時間発展するシュレーデインガー方程式、ましてやGP方程式など数値的に解くのは
簡単ではない。
こんなわけのわかんない物に全てをかけられるか、しばらくの間悩んでいたが、
いろんな人がとてもおもしろがってくれている現象なので、全てを費やすことにした。
数値計算が卒研とは、まったく予想だにしていなかったことだけども、
この現象をとてもおもしろいと強く感じていたのは僕だけ(平野さんも)だし、
その現象が何なのかの議論を求め沢山の教授に意見を求め回っただけで、その現象を
闇に葬ってはいけないだろう。
PCの奥に眠っていた苦手なc言語を引っ張り出し、少しづづ勘を取り戻すのであった
きゅぅ…
物理のうんちくを更新。エネルギーについてだけど、特におもしろくもないし新しくもない。
積み重ねていって、4年間の物理の集大成みたいなものを書き上げたいと思っている。
そういう目的ではエネルギーという概念の導入は、おもしろいかもしれない。
10/14四大戦
1勝2敗。過去最悪の結果。勝てば2位だった大将戦もあえなく撃沈して3位に。学習院柔道部が優勝しなかったのは
12年ぶり。
疲れ過ぎてあんまし書きたくない…気持ちを切り替えて、あさっての大輪講の準備をしなければ…
10/9近況
先週のストッツエムはすごかった…想像を絶するうまさだったよ。ストッツエムについてはリンクを参照してください。
今週4大戦があって、今週から練習をはじめた…過去の実績を武器にいったいこの衰えきった体でどこまで戦えることやら。
相手は学習院のキクチということでびびってる(4大では圧倒的な実力を誇ってきた。2部大会では超無名)ので、うまく威圧して体力不足をカバーしなければ。けど、きっと死にもの狂いでがむしゃらにくるんだろうなぁ…そうなると、かなり疲れるし、勘もないから相手の技をくらってしまうかも。あぁ。今は筋肉痛で死にそうだし、こんなんで試合になるのかな…しかも大将で超緊張するじゃないかぁ。なんてこった。
さらに今週は大輪講。論文を読んで物理科全体に発表するという大変な発表会。もちろん教授も全出席。持ち時間は20分でかなりきびしい。練習では毎回毎回泣きそうなくらい先生に突っ込まれ、自分の未熟さを改めて実感。今日の3回目の発表は少しよくなったみたいで、ちょっと安心。けど、情熱を持って発表しなければいけなさそう。
田崎さんとの2ショットの写真は、高校生新聞に載せる学習院の広告に使われるらしい。たぶん議論している風景がいいので何かネタを持ってきたら?と言ってたので僕はBECのデータを持ってきたのだった(先生の手に持っているやつ)。そしたらいつのまにか真剣に議論してしまい、終始真顔。カメラマンの方は先生と学生の和やかな風景写真をとりたかったらしいので、「わらってくださーい!」と何度もいわれてしまった。
けどBECのデータを前にしてなかなか笑えるものでもない(そんな奴は変態だ…)ので、
世間話へ突入。まったく関係のない話で盛り上がるのだった。
いつ載るんだろうなぁ。もしかしたらボツになって他の教授と学生が載ってるかもなぁ。
アンケート用紙に、思いで深いエピソードを教えてください
とあったので、思わず二人微笑む。もちろん知る人ぞ知るこれである。
久々に沢山書いたけど、物理の話は何も更新できないなぁ…。もし物理の方を楽しみにしている人がいたら(いないと思うが)申し訳ない感じです
10/3 Stotzem
Today i will go to jack stotzem consert!! he is great guiter player . i love his play and usually play his music which
is very difficult and too cool !! why i wrote in english is that i switch my head in english mode. if i have a chance to talk to him, i'd like to talk with him.....i wanna speak, so i study english.
i will take guiter to the concert... and camera. can i take picture with him? oh.
i can't waiting.... ah...
yesterday i got new 眼鏡 . i miss my old 眼鏡. maybe my bag is always a little open and i usualy running with my bag. so
i might fall my 眼鏡 from my bag... how am i foolish!!! i bought it at MeganeDorack(Momotarou). That shop is very very kind for me. i can get nice 眼鏡 . thank you!! but if you know my old 眼鏡 , you can't distinguish new 眼鏡 from old 眼鏡
. because my new is similar to old.....but i like it!!!!
9/25集中講義
東大で東工大の上田先生によるBECの集中講義があったので学習院の僕がもぐる(正式に)ことになった。いまだに東大の学部には入れる気がしないが、だからといって東大生に物理がかなわないとは思ったことがない。
もちろん東大生にも勉強してない人もいるだろうし、中には田崎さんのような天才じみた学生もいるだろう。そんな気持ちだから東大生だからといって恐れるわけでもなく、別に普通の感じで潜れたのだった。
授業を受けてみた感想は、とてもためになった。そしてかなりへこんだ。BECはものすごい分野でいろんな頭のいい人
達があつまって、ものすごい事をバンバン実験しているし、理論も構成している…。かなりショックだった。
そういう世界にほんの少し足を踏み入れた程度でこの世界から離れると思うと悲しい。
しかし努力もしてないからしょうがないのだが。
授業の内容は、物理工学科の授業としては超高度な授業で、ほとんどの東大生は理解できてなかったが…
それはまぁ専門分野ではないのでしかたがないか。一部のマスターやドクターは理解していたようだが。
お昼は毎日学食で食べた。なんと安田講堂に学食があって、赤門ラーメンとかシャレタ(?)
ラーメンもあった。うちに比べるとかなりよいメニューでびっくりした。
9/18麻雀
沢山ゲームをしてきたが、麻雀ほど完成度の高いゲームはやったことがない。
ポーカーやブラックジャックなどのゲーム自体はあまり競技テクニックを必要とされない。
必要なのは競技そのものよりも、相手との駆け引きだろう。大貧民はカードゲームの中ではすごくよくできたゲームだ。かなりの駆け引きが要求される場面が多々ある。オセロはよく面白さが分からない。
単純だから奥が深いというわけでもないだろう。将棋はとてもよくできたゲームだと思う。
けど一局するのに時間がかかりすぎてしまうような気がする。
将棋に比べると持ち駒の張れないチェスはかなり見劣りしてしまう…
麻雀をしらない方へ
麻雀は4人でやるポーカーのようなものだと思っても差し支えないかもしれない。ただ大きく違うのは、
早く役を完成させた人の勝ちであることと、人の捨てた牌をもらえることである。このことがものすごく
麻雀をおもしろくしている。
リーチというのを一度は聞いたことがあるだろう。リーチとは、「あと一つの牌で役のできる」状態である(ほんとはちょっと違うが…)。ある人がリーチをかけ、もし自分がその牌を捨てて役を完成させてしまったら、
その役に見合った点数を払わなければいけない。つまり、自分の役のことばかり考えていたら、相手をあがらせてしまうのだ…。
たとえば、「自分にいい役が来そうな時に、相手がリーチをかけたらどうするのか?」の判断などは難しい。
相手のあがり牌が予想して、当たりそうな敗は捨てないのが普通だったりするが、
相手のあがり牌の予想は相手の捨てた牌からのみ予想するしかないので、この辺の事はとても難しい。
今上で上げたのはあくまで一例だけど、少しでも面白そうと思った人はやってみることをお勧めする。
お金とかかけるよくないイメージがあるけど、ゲーム自体はとてもおもしろい。
また難しそうに書いたが、実際に麻雀のルールはそんなに難しくはない。ただ状況判断や予想が難しいだけで、ルールは
中学生でも簡単に覚えられる(僕は実際に中学の時に憶えた)。技術的にも駆け引き的にも超スリリングでスピード感のあるゲームは、僕の知る限り麻雀だけなのである
(何で急に麻雀かというと、今友達に麻雀誘われたけど行けなかったからだ…たまにやりたくなるんだな。ちなみに腕前は…まあ普通という所かなぁ)
9/12気合
どうも気合いが乗らない。何をやっても中途半端だ。
9/11名古屋城遠い…
東京から夜行バスに乗って名古屋へ。新幹線で行けばすぐなんだけど、そうは問屋が卸さない。
バス乗り場ではなぜかコスプレした人たちや、若者であふれていた。みんなお金がないんだなぁ…。
いざ夜行バスへ乗車。なぜか後ろの席の人は着物を着たおばあさん。何を間違ったのかあきらかに夜行バス向きな服装ではない。リクライニングを倒すと、後ろからため息が聞こえてきた…結局あまり眠れなかった。
中部大学はとても自然が残っていて、緑と調和のとれたすばらしい大学だった。途中のバスの中で偶然こまさんと一緒になって、声をかけたとたんに「変なおっさんに朝からからまれたかと思った」と、いきなり毒舌。
中部大学まで一緒に行った。こまさんは前日の新幹線の中で寝てしまいホテルでよく寝れなくて、頭がボーッとするといっていた。朝一の発表でちゃんと発表できるか心配していたが、ちゃんと発表できただろうか?(大きなお世話だろうが)
午前はBEC実験の発表、午後はBECの理論の発表。午前は興味が持てる話題がいくつかあった。午後は…不満だらけ。
物理の発表で眠くなったのは2年以来だったと言っておこう。途中で抜け出してしまった。
夜行バスで行って、ついたら学会。その日の夜行バスで帰宅というハードスケジュール。べつに
なにか用事があったわけでも忙しいわけでもない。個人的な予算の関係でこんなことになったのだ。
学会を途中で抜け出したので、夕方いっぱい時間が余った。バスは23時の名古屋ドリーム。すばらしいネーミングだ。
名古屋駅前はなにもなかったので、もうすこしゲーセンとかありそうな街に行くことにした。
バスのおじさんに聞いたところ、金山という所がいいと言うのでさっそく行ってみた。
なるほど、なかなか栄えている街だ。セガのゲーセンでゲームをやりまくる。
1000円ぐらい使い込んで自己嫌悪。その後、名古屋城を目指して当てもなく歩きはじめた。大体の目測はついていたから
歩いたのだが、1時間歩いてもまったく見えてこない。不安になっておじいちゃんに「名古屋城はどこですか?」と聞いたら、
「なごやじょぅ〜???」
と大きな声でびっくりされ、目測を誤ったのを一瞬で悟らせてくれた。結局そのおじいちゃんの話では、さらに1時間以上かかる
とのことだった…途方に暮れて言われた道を歩いていると、遠くに名古屋駅の高層ホテルが見えてきた。そこで
ようやく現在地を把握し愕然とする。名古屋駅の北側に金山があると信じていたのだが、実は南にあったのだ。
名古屋城は名古屋駅の北。
これを読んでも地元の人しかわからないだろうが、僕の試みはかなり無謀だった。
帰りの夜行バスは疲れ果てて熟睡したのは言うまでもない…
9/7学会に聴講しに行く
今日の夜行バスで名古屋の中部大学という所へ行ってくる。そして明日の夜行で東京に帰ってくる…なんともハードな。
特に用事とかはないんだけど、宿に泊まって新幹線で帰ってくるとなると出費がかさむために、お金を使わないでいいように
こんなスケジュールになってしまった。最初に書いたように僕は聴講だけ。平野研からは荒木さん、並木さん、山中さん、奥出さんが発表する。
きっとBECの理論家が沢山そろっているだろうから、データを持っていってアポなし質問といこうか。
今日の23:20のバスに乗り、明日朝6時に名古屋につく…こんな早朝に一体何をしろというのだろうか…?
金のしゃちほこでも見てくるかぁ。
なんか気づいてみれば3日連続で晩御飯になすを食べている…なぜだろう?そうだ、なずが10本150円で安かったから勢いで買ったんだ!!なすが10本というと、1日3本食べても食べきれない計算になるなぁ…
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8/30
おとといからメダカを飼いはじめた。けどほとんどのメダカが死んでしまった。原因は分からない。ただ呆然とするばかり…一匹だけ生き残り、この一匹は長く生きてほしいが…
数値計算に見切りをつけ(簡単に計算できるように近似した結果では現象は現れないことが判明。現象を見るには時間発展の摂動論もしくは、相互作用の効果を取り得れなければならない。それはかなり厳しい)、最近は実験で現象をよりよく知ろうと試みている。今日の実験で思いもよらない傾向が見えてきた。結局変なBECが僕の卒論に決定したようだ。着地点は見えないけれども未知の現象に腕の見せ所満載なテーマで、段々燃えてきた。
今日は始めて苦うりを買ってみた!!いぼいぼで不思議な印象。真っ二つにして中の種を取ってにんにくの芽と炒める。炒めること10分少々、しんなりとしてきたので塩こしょうと醤油で味をつけて味見。そのお味は壮絶な苦さ!!
いったい今茹でているパスタに絡めるとどんな味がするのか…今から恐い。にんにくの芽はほこほこして超美味。安いし、炒めやすいからぜひお勧めなしょくざいです。味付けは、塩こしょうをでフィーリング、醤油をでフィーリングいれれがおけー。塩こしょうを先に入れ、最後に醤油を入れて少し焦がすと香ばしくてなおおいしいよん
8/29今日から
今日から頑張ってなるべく更新していくようにしよう。物理のことを普段から考えていると、ふとした拍子にすごいことが浮かぶ時があるからねぇ。
昨日の異種格闘義戦のダイナマイト、吉田選手が見事な締め技で勝ったようだ!!柔道家としてはうれしい限りっす。猪木の登場はもういいよ感じ…奴はもうリングを降り、ガチンコの対決はできないのに、なんであんなに目立とうとするんだ?石井館長のようにじっくりと後輩の戦いを見ればいいのに。
昨日、平野研前助手、現東大助教授の鳥井さんが不意に平野研を訪れてくれた。もちろん鳥井さんは平野研BECチームの質問攻めにあうことになり、MITでの実験のノウハウなど有意義な情報を教えてくれた。僕個人的には変なBECのデータについて質問、この現象の新しい見方を教授してくれた。また最近ちょっとへこみ気味だったのだが、鳥井さんに励まされてとてもうれしかった。
- 8/24
なかなか気合いが入らない。なんでだろうか。久しぶりに柔道をしたり、音楽聞いたり弾いたり。その合間に
物理をちょっとやっているような生活。もちろん実験ははかどらない。いろいろからまわり。無気力とやりたいことの間のギャップ。からまわり・・・
- 8/16あっという間の夏休み
一週間ほど旅行に行っていた。旅行というには過酷な日程だったが。移動ではじめて高速道路を運転した。めちゃくちゃこわかった。
星を見に旅行に行っていたわけだが、そこでついにUFOを見た。宇宙人の乗り物とかではなく、ただ未確認飛行物体というニュアンスのほうが強い。
いったいあれはなんだったんだろう。昔大槻教授が火の玉を観測しに行くというドキュメントがあって、それで撮影された発光体と似ていた気がする。プラズマだったのか??
どうやら数値計算は一応正しくできているような気がしてきた(結果が正しいかどうかを判断するのも一苦労。結果がわかっていたら数値計算なんてしなくていいわけだし、どういう振る舞いをするのかを見極めるのは一苦労。1600万項で計算している。ほんとは無限項必要なのだが…)。フーリエ変換したいのだが、マスマティカに複素積分が果たしてできるのか!?
最近幾分かすずしくなって過ごし易くなってきた
- 7/26
ぼちぼち計算は進んで、合宿で発表する大輪講の準備も着着と進む。
計算は第二段階。これのモデルが実験を再現してくれれば論文になる可能性もある(マスターでも論文を書く人はまれ)。これはまたとないチャンスなので、
何とか頑張って社会に出る前に論文を書いておきたい…
- 7/13 、3大ニュース
去年僕がみんなの予想に反した行動で皆を驚かしたことが3つほどある…一つは理論研ではなく平野研に決めた(かなり前から決めていた)こと、もう一つは教授の方々もびっくりしていた事だが就職すること、最後に物性1を落としたこと…
一緒にBECを研究しているE君からは「わざと落としたんでしょ?」とのお言葉。いくらM教授とウマがまったく合わない
からといって、単位取得を拒否するわけがない。必修だからいつかは取らないといけないのだ。
そしてそのツケが今来ている。17日にテストだ。そして月末には研究室の合宿で論文を発表しなければいけなく、さらに
BECの変なデータに関しても古典的には手が出なかったから量子力学的に問題を解いて、さらにマスマティカという
ものすごいソフトをつかって3Dで波動関数を描こうとしている。
ものすごく忙しい…けどゲーセンにきちんと通って、さらにギターも弾いているし、サッカーもやっている…
まだまだ物理一つに集中して頑張るってことができない。それはそれでいいのかもしれないし、よくないのかもしれない。
結局の所僕は短時間に超集中をして物事をかたずける人で、そんなに長いこと集中して作業ができないのだ…あんましよろしくないなぁ。
- 6/29ほこりのかぶった道具
久しぶりに力学と量子力学の計算をすることになりそうだ。演習で問題を解いていたのはもう1年以上前になるので
、きっとその頃に培った勘や経験はほこりをかぶっているだろう。けど、ほとんどの問題を演習書などを見ずに自分でといたので、自分で問題設定をしてそれを解くだけのことはできると思っている。田崎さんの日記を見ると先生自身も学生の頃の演習は自分で考えていたという。なんか少しうれしい。
何の計算をするかと言うと、BECの計算なんだけども実際に自分が考えたモデルと実験事実がうまくいくかどうかの計算をしようと思っている。この一連の(高尚な)作業は理論を研究されている方の中ではとても日常的なことのようだ。けど僕はまだ駆け出しのヒヨコの実験家なので、この一連の作業はとても重い。しかし、もしうまくいったのならそれなりにセンセーションな事になるだろう…わくわく
運動方程式を解くなんてことは久しぶりで、条件設定にかなり手間取った。とりあえず、並んだばねのに正弦波の初期条件を与えたらその挙動は正弦波になることをやっとのことで導いた(現在夜11時)…直感的には当たり前のつまらないことだけど、運動方程式から出発して正確に(N個並んだ系で)示すのは結構重い。こんな事じゃ江沢せんせには見せられない…これから減衰の項を入れることについて考察し、皿には最終目標の近似的に調和振動子である状況(線形近似できなくて3次の項が効いてくる様な時)について拡張していきたい。この近似をどうするかはまだ見通しがまったく立たないのだが、とりあえず量子力学でやったような摂動的な考えで扱ってみようと思う。そもそも量子で出てくる摂動の考えは惑星の運動とかを議論する時に作られたらしい。僕はまだ力学に摂動を取り入れたことがないから、歴史と逆を行っていることになる。また教科書もないから、自分で力学の場合の摂動論を作ってみようと思う。難しそうだが遣り甲斐のある仕事だ。
韓国が負けたらしい。しかしその闘争心や個人技は日本を遥かに凌駕すると感じた。素直に、よい試合をありがとう!!
(韓国もトルコに負けたから、ベスト4といっても結局韓国は日本と同じくらいの強さだっていう短絡的な考えがはびこらないことを祈る。)
- 6/25
ついにまたまた載った!!何の話かと言うと、
田崎先生のページに載ったのだ。しかも
昔の掲載にもリンクされている!!インパクトが増していたとあるが、物理のインパクトであってほしい…外見のインパクトはこれ以上増さなくてもいいっす(涙)
なんと先生自身が栽培された豆を先生自身が挽いてくれたコーヒーまでごちそうになったのだ(注…はじめのは嘘です)。日ごろブラックで飲んでなかったが、ブラックで飲んでみた(恐縮して砂糖とミルクがほしいと言えなかった)。しかし、引き立ての豆であったおかげかそんなに苦くなくコーヒーの香りがとってもよくて、すごくおいしいコーヒーだった。
最新の謎のデータとは…まだ秘密ってことで。論文になるようなネタだったらいいなぁ。
- 6/15偏光顕微鏡
実験3の自分が担当している実験装置の一つである偏光顕微鏡が壊れた。壊れたといっても致命的な破損ではなくて、ただ単にステージが上下しなくなったというだけである。平野先生に「直しませんか?」と言われて僕が微妙な返事をしたら、「あ、嫌なら別にいいんです」と言って先生は去ってしまった。しばらくしてふと実験室の前を通ると先生が一人で顕微鏡を解体しようとしていた所だった。自分が担当する実験なのに先生にさせるわけにはいかないと思い、「僕がやります」と言ったが、
「やる気がないのなら別にいいです」と言われた…一見すると冷たいように聞こえるかもしれないが、これは当然。平野研の特徴として出席や実験を強制はされないっていう所があると思ったが、要はやる気がない人にやってもらうことは何もないという精神から来ているのだろう。
これは当然のことである。なぜ僕が直す気がなかったのかというと、今まで一度も壊れた物を直した記憶がないからだろう。最近のコンピューター製の物は壊れたら手のつけようがない。そのような経験が積み重なって100万円くらいする偏光顕微鏡を直すのが恐かったのだろう。
その後先生と一緒に偏光顕微鏡をほとんど跡形もないほどに分解した…なかなか壊れた原因が判明しなかったのだ。みたい個所が見えなくてどんどん分解していった〜まるで玉ねぎの皮をどこまでもむいていくような気持ちだった。分解し尽くして、
どうやら原因は歯車にあるらしいと気づくまでには数時間かかった…開けてみると、歯車が折れていた。たったそれだけのことだったのだが、何が壊れた原因かを見つけてそれを直すと言うのは物理にものすごく近いと感じた。
思い返してみると壊れる前の兆候として歯車が欠けているというような症状が既に出ていたのだ。つまり、そんなに分解する前にどこが壊れているかを理解できるだけの手がかりがあったのだ!!
今回の顕微鏡分解事件はものすごくよい勉強になった…結果的に始めて物を直したことになる…ほっ
- 6/12東大潜入
東大駒場でぼーずのフォーマルでなく気軽に議論しようというノリの会議があって、
そこに私を初めとするぼーずグループ(平野&桑本先生と荒木さんと江野君)が出席した。久我研究室の方々が発表してくださり、とても興味深い会議となった。M2の川崎さんという方の発表は、フォトンを原子の中に保存して、それを取り出すという研究だった。その時のフォトンはもちろんコヒーレンスを保存していることが最終目的なのだろうが、現段階では再現率30%といった所だろうか(あくまで無知な僕の勝手な評価です)。しかも数msしか保存できないので実用化はまだまだといった所だろう。この21世紀は間違いなく量子情報化社会になると僕は考えている。量子暗号技術や量子テレポーテーションや量子コンピューターなどなどがそうとおくない未来に実現することだろう。
会議での率直な印象は、みんな頭いいなぁ…である。当然だけど頭の切れる人は沢山いて、そんな人達が集まっている会議に紛れ込むことはなんだかどきどきする。
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