2002年

6/3
なに勉強していいんだかわかんなくなってきたなぁ…理論どうしよう…教科書や人の論文丸写し なんてことは死んでもやりたくない。そんなことするくらいなら、はなからてきと〜に書いて終わらせるよ。 実際に自分が理論を勉強して困難だったこととかを解説するような教科書みたいな論文を書きたいなぁ。 他の人の論文は、みんな実験屋だけあって結構理論がいいかげん…っていうか教科書丸写しみたいな 感じに見える。そのかわり実験屋だけあって、実験のことはみんなかなり詳しく書いているんだけど。 自分は逆に理論を丁寧に書きたいなぁって気持ちが大きい。いくら実験のことを詳しく書いたとしても、 院生の修士論文には勝てないから。だけど、理論なら勝機は少しあるかもしれない。 別に勝ち負けってわけではなく、せっかく書くのだから平野研の後世の人に末永く読んでもらえるような内容のを書きたい…

5/29近況
心地よい忙しさで日々が過ぎて行く。あまり更新ができない…考えていることは沢山あって、 考えたことを説明することや文章にする事がとても大変なことが痛いほど感じている。 それを誰かに伝えることは意味のあることなのだろうか?ここで議論を展開しても、誰か興味を持ってくれるのだろうか? 特に「読み物」のページは多大な時間を消費してくる。ただ自分が理解するだけでなく、物理を知らない人でも興味を持って もらえるような内容にしたいと思ってきた。しかし、知り合いに自分のページを見てもらったら、「なんだかよく分からないけどすごい」って言われた…結局、文章という物で実際に起きている現象を鮮明に伝え、ものすごさを説明しようとしても、それは無だな事なのだろうか?そのような疑問も持ちつつ更新しない状況になってきた。とりあえず最近考えていることとして、


・二次量子化して、光トラップ中でのスピン自由度のあるボーズアインシュタイン凝縮の理解と、さらに世界に発表できるような実験を思いつくこと

・TEXをつかい卒論の形を作り上げること。年末には論文を書きたいと思い英語の勉強。とにかく毎日英語に接しているが、大学入試の時点で偏差値30代だった俺には一番つらいことだ。けど、とにかく気合でやる。

・結晶の実験3において、核となる物を人為的に入れた時の成長のしかたを観測したいのだが、その具体的手段。あと液体窒素で急冷して析出させたときと、単結晶のCDI2をそれぞれx線解析させて、その構造の違いをみる(アモルファスとHCP構造の違いがみえると理想)


すべて自分の都合で忙しいだけだから、心地よい忙しさなのである。野菜とかを買い物して自炊して、勉強して、ギターとかで遊んで、とにかく毎日生きてるんだって実感できる。そしてやりたい放題できる今の環境と、させてくれている両親には感謝しかない。今の環境では自分はもっと大きくなれるはず(背はこれ以上大きくならなくていいよぅ)

5/26卒論
ちょいと気が早いが(本当に早い)卒論を書き始めた。せっかく二次量子化をしているのだから、 このままTEXで書き残してしまおうという魂胆。TEXは一年の時以来なのだが、 書いている文章がまるで田崎先生の教科書みたい(もちろん形だけ)に書けてしまうから、うれしくって しょうがないのだ。結構理論を基本的なことから書いてみようと思ったのだが、かなり数式がめんどくさい。 だから、初めはきっちり、後からいいかげんというか数式が減ることになりそう。

5/21先週
先週何をやったかなぁなんて考えてみると、第二量子化とビジュアルベーシックと実験3で終わった気がする。第二量子化はやらなきゃいけないことの3割くらいは勉強したはず。もう少し手に憶えさせて、この世界を理解しなければいけない。ビジュアルベーシックは、プログラムのことなのだけども…プログラム全体を理解しなければいけないから大変だ。ふぅ。実験3は…僕はTA(Teaching Assistant)をしているのだが、どうやら実験をしている学生よりも僕のほうが興味津々で実験について考えていたりする。そのため、ものすごくたくさんの時間を実験3に費やしている。が、もともと今年から無くなる予定だった実験を、僕の希望(とても楽しかったし興味深かった)で存続させていただいたので、これくらいやらなければ申し訳ないのだ。去年までとは違っていろいろ工夫をして実験してもらいたいと思っているのだが、いままでテキストどうりにしかやってこなかった3年生には工夫というのは少し荷が重いようだ。だから必然的にテキストどうりに実験してこなかった僕が、「こうしたらどうなる?〜しない?」と言った具合に、実質上はすべて指示しているに等しく、さらにいろんなアイディアを出して学生(もちろん僕も学生)達を飽きさせないでわくわくさせるような実験をしてもらいたい…けっきょく一番自分自身が成長しているような気がするが…

とりあえず、液体窒素で急激に温度を冷やして結晶の析出の変化を見るというのをやってみたいなぁと思う。アモルファスになるのかなぁ…?溝研でx線解析してもらうかなぁ?

5/16田崎門
学習院大学には田崎門という門がある。いや、それは僕が勝手に名前をつけたのだけなのだが…。なんでそんな名前をつけたかといえばその門は、とある理由で先生が毎日使っている門だから田崎門なのである。だから勝手に「田崎門から帰るわ〜」といった具合に、たまに田崎門という単語を使いそしてよく利用していたのだ。何で僕がその門を使っているかというと、馬場門という門が夜8時に閉まってしまうので、田崎門から外に出ないといけないという理由がある。最近は毎日10時くらいまで研究(勉強)しているハードワークだったりする為に閉まってしまうのも理由の一つだ。

昨日も例のごとく田崎門から家に帰ろうとすると、反対側から何やら怪しげな人影が門をくぐっていた。誰なんだろうと思い少し隠れ(かなり怪しい)観察した。そうしたら何と田崎さんだったのでびっくり!!夜の10時くらいに学校に来るとは!!お疲れさまです。先生も僕にびっくりした様子でお互い挨拶を交わした後、にこにこして「研究ですか?」と。先生の期待に応えたいとはよく思うもんだが、研究全体を眺めるまで理解するということは壮絶に厳しいことだ。それほどBECに必要な知識は多岐にわたる。きっと誰よりも僕に期待してくれているのだろう(勝手にそう思っている)。それはすごくありがたいことだ…期待されないよりも期待されたほうがいい。その期待も過剰な物でなく自分の目標と同程度の期待だろう。

なぜか平野先生の娘さんのお話になって、田崎さんが、
『「昔ここにアパートがあって僕が住んでたんだけど、ブルトーザーで壊されちゃったんだよ」っていったら、娘さんが(名前を忘れてしまった…)「おじちゃんは(壊されてる時に中にいて)だいじょうぶだったの?」って聞いてきたんだよ。子供はかわいいねぇ』
って言って、僕は「一番かわいい時期ですよねぇ」っていったら、
先生は「高校生でもかわいいですよぅ〜」(先生の娘さんは高校生)
と、にこやかにおっしゃっていた。なんかとてもやさしそうな親父だなぁ〜と思った。

5/15現実
やっぱ論文を書くことは並大抵のことではないらしい。けど、それを目標にして頑張ろうと思う。 他の人は「4年には無理だ」と思うかもしれないけれど、けどきっと成し遂げられると信じている・・・

5/14野心
下を見て安心するよりも、上を見て不安になりたい。そして越えたい。

今までたくさん上を見てきて、そしてある程度までは登れたけれど、全てを越えられなかった。サッカー、格闘ゲーム、柔道…どれも真剣にやってはきたが、頂点を見るのさえ大変だと強く実感してきた。そしてこれからは物理の世界で頂点を目指す。今までの経験とは比べ物にならないくらい長い長い挑戦になるだろう。

今の僕が携わっている研究内容というのは、去年のノーベル賞受賞したグループと同じ研究内容だ。そしてその人達はすばらしい実験の数々を成功させていた。そしてそのの論文を見ると、(3年前にこんな研究をしていたのか!!!)という強力な衝撃を受けた。先生に3年も前にこんな研究やっているなんてすごいですね、と言ったら、先生は「3年前にそういうことをやっているグループは、ノーベル賞もらえたんです」と。

しかし、気がついてみれば世界の頂点である最先端がもう見えかかっている。ただ大学に入って平野研究室に入ったというだけで、世界の先が見えるのだ。それはもちろん自分のゴールではない。ただ同じ土俵に立てたということだけだ。同じ土俵に立つことができれば、勝負ができる…たとえ負けても。この土俵に立つことができた機会を、本当にありがたく思うし、立つからには必ず何かオーディエンスの記憶に残る仕事がしたい。

自分の卒業研究はボーズアインシュタイン凝縮。簡単に説明すれば、100年ほど前にアインシュタインが予言した現象であり、長年実現不可能と思われていた現象が10年ほど前に成功した。以来、精力的に研究され続けてきている。その現象とは、原子の温度を原子が止まるくらい下げてしまおうという事をすると、量子力学的な不思議なことが起こるという実験である。

100年前に予言されたくらいだから、この分野はかなり理論が先行している。つまり、実験で理論を確かめたり、理論でまだ知られていない現象を探したりするような研究になる。もしかしたら、数十年前の素粒子の研究で、サイクロトンの実験と、理論の関係みたいな状況かもしれない。そのような分野だから、壮絶に理論が出てくる。理論いうのは他の実験系ではあまり必要ないところがほとんどだろう。それは…
長くなりそうだから、今日はこの辺で。

5/13落ち着いた
就職も決まり、カルチャーショックのプレゼンも終わり、自由に使える時間が増えたので実験や論文や勉強する時間が増えた。いまは読み進んでいる論文がほとんど第二量子化を当たり前に使っているので、第二量子化を小出昭一郎さんの量子力学を読んで勉強している。

5/10かるちゃ〜しょっく
英語の特上級のクラスを受講している・・・そんなに英語が得意なわけではない。むしろ苦手なのは、回りが痛いほど知っているはずだ。回りはみんな帰国子女。英語だけでコミュニケーションをできる人しかいない。つまり、誰も日本語を話さないで、その授業中は英語しか聞こえてこない。僕は・・・ほとんど会話できない・・・
そんな厳しい環境の中でも、開き直ってしまえる僕の無神経さや図太さは天性の物だろう。先生も僕が授業についてこれないことをすごく心配してくれて、
「don't worry.you'll soon understand!!」とか言ってきてくれて、僕は
'all right, i'm not shy,i'll make efforts.ahahahah〜'とか分けわかんないことを言って、全然参っていないというアピールをした。 けど、実は少し厳しくなってきた…明日、カルチャーショックについての記事を調べてきてプレゼンをやるという宿題があって、それが超厳しい。英語で発表するなんてのは、超超厳しい…まさにこれが俺にとってのカルチャーショックだ…とか思いながら頑張っている。日本語なら何も問題はないのだが…おおおおおぉぉ、気合だぁ(気合じゃ無理だけど)

5/7就職決定
某、有名電気系のLSIデザインの会社に就職することが決まった。できることとできないこと、やりたいこととやりたくないことを素直にいい、その後に量子暗号とボーズについて詳しく語ったら内定した。

はっきりいってただのプログラミングは嫌いだし、LSIについても何も知らない。そんなプログラミングの職業には就きたくないと、ずっと言ってきた。そして僕にできることは広く基礎的な物理学をがっちりやってきたことと、それにともないこのホームページのような自分で論理的に考察して考えられること、そしてそれを組み合わせてLSIの分野に於いて僕の物理力を使って何か新しいことをやりたい。半導体についても基礎的なことしか知らないし、LSIなどの応用はよくわからないから、入社当初は大学で電子系や情報系などを専攻してきた人たちには負けるだろう。けど、そういった応用しか知らない人たちに比べて、私は本当に基礎的なことから物理を勉強してきた。だから、そういう人達にはできないことを私はできるかもしれない。もちろんそれは簡単なことではなく大きな目標だけど…入社当初は必死にLSIについて0から学ぶことだろう。けど、いつも何か物理を応用して新しいことができないかどうか、自分にしかできないようなことは何かを考えながら働きたい…

そういう風に考えていたし、面接でだいたいそう言った。そしたら「菊地さんには研究が向いているのかもしれないですね」と言われた。そして内定が出た。
できることとできないこと、やりたいこととやりたくないことをすべて言った上での内定。さらに研究の可能性。SEを目指していてSE系の会社がほとんどの中、唯一受けた物理系会社から物理力を認められたこと…僕にとっては、ほかのSE系の会社から人間性とかコミュニケーション能力とかを認められて内定をもらうよりも、物理力を認められたほうがうれしかった。そして、何かの運命でまた物理と真摯に付き合っていけるこの偶然のチャンスに感動した。

はたして本当に研究っぽいことができるかどうかは、自分の才能と努力次第だろう。あたりまえだが、会社は実力のない人にお金を出して研究させるなんてことはあえりえない。厳しい実力の世界が待っている。どん底からはい上がることは得意だ。小学生時代の僕を知っている人は、今の僕にびっくりするだろう・・・

就職活動を通してかなり社会勉強になった。なによりも自分の将来について真剣に考え、何の職に就くかはかつてないほどに悩んだ。しかも答えは短期間のうちに出さないといけない。そして、面接を通じて役員レベルの人達とのコミュニケーション。彼らがなにを考えているか、なにを期待しているかなどは、面接の機会とかがないと学生にはなかなかわからないだろう(面接において面接官が何の能力を知りたいかを見極めることは大切。21年の人生経験の中でたくさんのことを経験して、それを面接の時にすべて伝えるのは不可能なのは明らか。面接官が知りたい能力について重点的にアピールすることはとても重要。)

そういったわけで、先生方も含め誰もが院に行くだろうと思っていた僕が就職することになった。みんなよりも一足先に社会に出るが、物理学科の気合と意地と根性を見せ付けてやる!!!

5/1内定
一社から内定をもらった。履歴書を「理学理を率業」とか書き間違えて、小論文では「トンネルこうか」と効果をひらがなで書いて、さらに他の漢字も書けずひらがなで書いたにもかかわらずに最終面接へ。さらに最終でも超能力のスプーン曲げについて物理的に語っただけなのに、なぜか内定した・・・結構大きい銀行系SE会社なのに、不思議な会社だ。
ちなみにスプーン曲げはトリックですよ。

4/20dear Esko
この前、都庁でぼんやり遠くを眺めていた。ふと隣の人を見たら外国の人で、偶然目が合った。すぐに目をそらしてしまったがもう一度見たらまた目が合ったので、今度は軽く会釈した。それがきっかけでその人と会話するようになり、結局都庁の中で4時間ぐらい話していた。もちろん僕は英語が堪能というわけではないけど、普通の人よりも英会話に慣れていて、さらに英語が通じなくても物怖じしないようになってしまったことが幸いして長い時間会話することができた。名前はEskoさんで、フィンランドに住んでいて、日本には観光で来たとのことだった。もちろんEskoさんはまったく日本語が通じない…四苦八苦しながら会話していったが、いつのまにかすごく意気投合してしまった。日本の文化などをもっと伝えられればよかったかなぁと思う。

4/15面接
面接にはいまだに落ちたことがない。言いたいことを言い、自分のできること、やってきたことを言い、逆に向かないことや今はできないことをはっきりと堂々と言っているだけだ。どうやらSEの会社には僕みたいな人がたまにいても問題はないらしい。 内定ももらったりして就職という別の道が少し見えてきたら、逆に物理の道は遠ざかって行く。そうなると、その問題が現実味を帯びてきてとても悲しくなる。まだゆれている

4/14 始動
やっと実験器具を組みはじめた。別に何か問題があって。実験ができなかったわけではない。ただ、僕が全体像を把握しないで実験をするということを嫌ったのだ。なにをしているかわからないで実験というのは苦痛だ。何も見えない。だから、初めの10日ほどはボーズアインシュタイン凝縮を勉強したり、これからの平野研の進む方向を聞いたりしていた。 そんなことをやっていたので、最近になってやっと実験装置を組みはじめたのだった。

平野研の4年生でボーズアインシュタイン凝縮を担当することになったのは、僕とEの二人。しかし、僕ら二人は99年度入学の物理科の学生の中で一番勉強してきた二人だと僕は確信している。その二人が、理論的にも技術的にもいろいろなテクニックを要求され、今大変注目されている分野に来た(去年ノーベル賞受賞。3年くらい前にもその前段階の技術で受賞している)ってことだ…二人とも院に進めばかなりのことができるだろう。

わくわくしながら毎日10時頃まで実験している…

3/27田崎先生
昨日熱力学やスピンや結晶についてなどを質問しに行った。何度足を運んでも緊張してしまう…やはり自分の物理的考察や、説明能力はまだまだ研究者という土俵からは遠いようだ。
そのあと僕の進路についての話を聞いていただいたり、先生のすごく個人的な話をしていただいた。物理学をいう土俵の上では一切の妥協を許さずに厳しく真理や原理を追究し、中途半端な物理を展開する学者を強烈に批判する反面、その土俵の外ではやさしくギャグの冴える人間味にあふれる礼儀正しいお方だ(←誉めすぎ?けど決して教授だからって僕がお世辞で言っているわけではない。大槻教授よりも絶対におもしろい!!!けど、テレビタックルとかで変なUFO信者と対談させられたら、絶対に切れる気がする…)

やっぱり、僕と田崎先生は考え方が似ている気がする…もしかしたら先生もそう感じているのかもしれない。なぜだか分からないけど、先生は僕のことを異様に持ち上げてくれる。去年の今ごろはノリがいいと誉めらたし、その後いろんな大学の教授達が田崎さんの授業を参観している時に、僕が遅刻して入室していろんな人たちがいることに当惑して立ち尽くしていたら、田崎さんが「彼は気合いの入った学生なんです」となぜか沢山の教授達に紹介してくれたし…昨日は君みたいな奴が大学院に行くべきなんだよっていってくれた。人と違うことばかりをやっていて、少し不安な気持ちになる時もあるけれど、そんな気持ちも吹き飛ばしてくれる先生の言葉はすごくうれしい。堂々と自分の物理学をやっていける…けどなんで先生が誉めてくれるかはいまいち分からない…テストの点はいまいちだし…まぁいいか。
なんか田崎ファンの方々(まだ若いのに学外でも人気は高いらしい。理科大から先生の授業に潜りに来ていた人に出会ったことがある。その人に「田崎さんはすごいの?」って聞くと、はにかみながら「僕の中では・・・」と答えてくれた。)にはただの自慢話になってしまって申し訳ない。みんなに好かれているかというと決してそうではない。江沢先生には 名前すら憶えてもらっていないで、質問してもいつもそんなこともわからないのかい?みたいな雰囲気だ。川路先生にも「何でそんなことが分からないんだい?」みたいなことを言われ、5回くらい同じ事を聞いたし…溝口さんは敵対している(向こうは眼中にないんだろうけど・・・単位も落とした)


その一週間後くらいにもまた熱力学を質問しに行った。やはり自分の理論的な考察はあまいようだ。僕は「こういうことができそう」とか、そういう感じの質問をしてたら、「もっといろいろなモデルで手を動かして具体的に計算する」ことが必要だといわれた。「そしてそういうことができそうだったら、僕の所にもってこい」のようなことを言われた。ごもっとも。そして、今は熱力学よりボーズアインシュタイン凝縮に関連する理論を勉強したほうがよいということなので(当たり前だが)、熱力学の勉強は一応ギブスの自由エネルギーや、ヘルムホルツの自由エネルギーの凸性から熱力学では安定な方向に操作が進んでいくということとかまで勉強した。

3/23
適性検査を通ったり、一次面接を合格したりで一歩一歩就職に近づいている…そのたびに一歩一歩物理の道を踏み外しているのだろうか。少なくとも一線からは遠ざかって行くだろう。

3/13
物理が好きだ。本当に好きだ。就職でよいのだろうか?あきらめられるのか?
わからない。

最近夢が変わった。いつか物理に関する本を出版したいって思うようになった。かたっくるしいことはあんまし考えないで、直感的に物理を、数学を説明していきたい。どうもなんで積分が必要なのか、サインが必要なのか、複素数が必要なのか、行列が必要なのかを説明してくれる本は皆無な気がする。それを自然つ結び付けて、ごく当たり前に微分の考えが導かれたり(微分の考え方は簡単である。しかし初めに考え出したというのは驚異的な論理力なしでは決してできないだろう。数学的な厳密性は別にして、シンプルな考え方にもとずく数学というのはたくさんあるように思える。)

3/13パソコン
なんだかんだいって、もう僕が使っているパソコンの10倍の速さのパソコンがごろごろしてきた。パソコンを使いはじめて4年目なので、まだまだこの驚異的な進歩には驚かされる。ウインドゥズ95あたりからやっている人なら、そろそろこの進歩のスピードに慣れた頃ではなかろうか。
どんどんパソコン(CPU)が早くなるってことは、その回路の構造がどんどん小さくなるってことである(たぶん)。もっともっと小さくなっていけば、トンネル効果などが起こる量子力学の土台にパソコンが入ってくることになるという話を聞いたことがある。そうなってくると量子コンピューターなどとも関連があるのだろうか??よくわからないが、夢のようなことがどんどん実現ができそうになってきている。たとえば、原子一個あたりを制御して情報を記憶できるメモリ…こいつはとんでもない物で、原子一個あたりを制御してデジタルな情報を記憶させるというとてつもない物だ。こんなのが実現したら、パソコンのハードディスクが1万ギガとかになるだろう。いやはや。

3/3スピン
ダレン(サベージガーデンのボーカル)のニューアルバムのタイトルはなんとスピン。物理科にはびっくりのタイトル!!
i am confused by spin!!! darren,you know?

昔はz軸ってどっちだよって混乱していたなぁ。懐かしい。

2/15風邪のつけ
寝てばっかいたせいで、ベットの底板がかびてしまった…底板を捨てて、新しいベットを買うしかないと思ってベットを探したが、やぱり家具というものは高いもんだ。いろいろ模索した結果、近所の木材工場みたいなところに行って、ベニヤ板を買ってきてそれを底板にして寝ている。1000円で直った。すごく安くついてよかったもんだ。ただ180×100ぐらいの板を担いで帰るのは恥ずかしい&重かった…

2/7風邪…
一週間ほど風邪が治らない。寝てばっかの不規則な生活のため、生活のリズムがすごく崩れてきたきた。最近は2時くらいにならないと眠れないのだった。12時には寝てたのに…とにかく一刻も早く風邪が治ってほしいと思うのだが、なかなかそうはいかないらしい。

2/4風邪…
風邪をひいた…けっこう強力な奴を。風邪をひいた時に動き回ってはいけないという教訓も得た。自分は(外見よりも)決して体が強くはなく、たまに風邪をひいてしまうのだ。明後日は実験レポートの期限だけど、まだ何も手をつけていない…どうしようかなぁ。

1/27平野研に配属決定
ついに研究室が決まった。前から行きたかった平野研に!平野研ではBEC(ボーズアインシュタイン凝縮)をやろうかと思っている。2001年度のノーベル賞受賞した方々は、この成功でノーベル賞を獲得した。更にその2年前にはレーザー冷却というBECに不可欠な技術で受賞した。まさに今注目されている分野だ。日本でBECが成功している研究室は3つしかなく、東大、京大、学習院なのだ。また平野研はいろいろと発見もしているらしい…と、輝かしいことばかりだからといって、僕が平野研を選んだわけではない。なんで平野研にしたかといえば、それは難しいような単純なような理由であった。

自分は物性が苦手だった。それが大きな理由だ。物性物理は化学を知らないとまず大きなハンデになる。僕は高校で化学を学んだことがない。つまり、大きくリードされていたのだ。
アルカリ金属ってなに?一価ってなに?周期律表は見たことあるけど、何の意味があるの??…数えればきりがない。中学の理科の1分野とか2分野とか以来の化学であったから、それも当然だ。必然的に物性以外の研究室に興味がゆく…学習院の研究室で物性以外といえば、平野研理論研宇宙研音響研しかない。宇宙研はx線天体観測が主で、人工衛星を宇宙に飛ばしていかに効率よくx線を観測するかを研究するらしいが、あまり興味がない。音響も興味がない。理論は興味があるし好きだが、理論という道は超超超険しく、超超超根性がないとやっていけないし、理論で食うには超超超超超…険しいのである。それをすこし見せてくれたのが川端教授の院生の講義であった。多体系量子力学のハートリーフォック近似で壮絶に打ちのめされた。3年の春のことである。早いうちに理論の恐怖を味わってよかった。絶対に理論だけには行きたくはないのである。

このようにしてほぼ自動的に平野研に興味がいくことになった。それで平野研を調べてみようと思い、先生にめちゃくちゃ質問をした。僕は図々しいので、本当に気が済むまで質問をした(ありがとうございます)。それでいろいろ知った上で、さらに興味がもてたので、平野研に決めたのであった。

1/27テスト終了
テストが終わった。みんなよりも一週間早いテスト終了。少し気が引けるが、去年そのぶん頑張ったからいいか。
今月は忙しかった。テストと実験レポートに追われて大変だった。実験レポートもだいぶ慣れてきて、だんだんいいかげんになってくる。いいかげんといっても、プラスアルファをしなくなっただけで最低限のことだけをまとめて終わらせるテクを身につけたっていうことである。以前は時間があったから、いろいろ考察したり考えたりしたものだ。

1/5
相変わらずだが、このページをご覧になってくださっている方は一体どういう方々なんだろうという疑問がある。回りの物理科の人たちはあんまし物理が好きではなさそうだ。だから、こんなわけのわかんないページは見ないだろう…しかも同じ立場の学生のものなんて、何の説得力もないだろうし(いつも偉そうに書いるから、同じ立場の方々なら見ているだけで「おまえは何様なんだ!!!」っていう気になるだろうなぁ)
じゃあ教授の方々が見るかといえば、こんなもの見るわけはない。しかし、教授の方々に質問に行くと、いつもパソコンを開いている。だから毎日かかさず僕のページを見てくれているかというと…そんな可能性はありえない。たぶんネットで論文とかを読んだりしているのだろう。つまり、こんなのを見ない。仮に一度見ても、二度と見ることはない…。以前Sasakiさんが掲示板に書いてくれていた。彼は…僕が足元にも及ばないくらい数学を知っている。道具としてではなく、公理や定理や厳密性に関してだ。そんな方に書き込みされたのは、光栄なことだ。
じゃあ高校生や文系で「物理」というものに漠然と興味を抱いている方々が見てくれているのかというと…なんかそうかもしれない気がしてきた…。以前に哲学を専攻されている方が書き込みをしてくれたように、なんとなく物理を知りたくて「物理」というキーワードを打ち込んで検索して…って感じなのだろうか?そうなると、自分の責任はめちゃめちゃ重大な気がする。仮に高校生がこのページを見たら、僕は物理学を学んでいる者の代表となってしまいそうだ。少なくともお偉い教授の方々はこんな分かりやすいことは書かずに厳密さを優先して書くから、なにいってんだか分からないけれども、僕は少なくとも面白おかしく書いている(つもり)だから、物理学科はおもしろくて物理は超最高のように受け取ってしまうかもしれない…物理学はたしかにすばらしいけど、すばらしく難しくもある。たとえば数式の意味を読み取れないと、物理学の世界はただの式の羅列でしかなくなってしまう。なんか勝手に責任を感じてきた。少し物理科を楽しめる人の条件をあげよう(個人的に)
・なぜ何だろう?と思うことがある。
・ひねくれている
・数学3の問題を解けるようになった。(なぜなのかとかを理解するのは、現在の教育事情ではむりだろうなぁ)
・物理2をかなり理解した。(公式は天下り的でも、それを使えば問題が解け、さらに物理的意味を読み取れる)

最後の二つはある意味つながっている…物理がないと数学は理解できないし、数学がないと物理の公式が導けない。高校では速さすら定義できない。なんてこった。そんなんじゃ力もへったくれもないと思うけどなぁ。


それか、相互リンクをお願いしていただいている方々からのページからやってきて、すぐに帰ってしまう人か…たぶんそうだな(笑)。一気に気が楽になった!!!

1/2部屋
へやを片づけないと勉強する気が起きない…
きれい好きなのか?
そんなことはない、ただ勉強したくないだけ。

1/1ゆっくり
今年は落ち着いて年が越せた。ギターを4時間くらいずっと弾いていて、気がついたら年が変わっていた。あっけない。去年は21世紀突入して21世紀を代表する物理学者になってやるとか、ならないとかで落ち着かなかったし、おととしはミレニアムだかなんだかで大騒ぎだったし、2000年問題とかもあってどっかで爆発(なんか機械とかが狂って…)しないかって心配だったし。今年はぎたー弾きながら猪木軍VS K-1 見て年を越した。猪木ファンでも何でもないから、でっかい奴とか乱入してきて猪木と(やらせで)戦っている姿には正直むかついてきた。猪木軍だけ選手紹介をして、なんか公平じゃない気もした。ドン・フライは強かった!!彼はプライド(何でもありの格闘技の名前)の人だから、プロレスじゃない。まあ彼の土俵だから勝って当然。レバンナが負けたのは、正直ショック。あそこまで娘とのなんたらかんとかを放映していたから、もしかして勝っちゃうのかなぁ?と思ってたら、ほんとに勝ってしまった…あの前から絞めるギロチンチョークとかいう技は簡単に防げるような気がするのだけれど…レバンナの寝技が下手だったから勝てたのかもしれない。もちろん安田さんは強い人なのだろうけど。あと勝負事に個人の事情を流しだと思う…TVだからしかたがないのかなぁ…安田さんは「娘のために戦う」っていって、レバンナは「頭蓋骨を砕きたい」とか言ってるから、どうしてもヒールになってしまう…けどまぁ格闘技だからそういう気持ちも大切な気がしました。

物性の理論は難しい…古典的なことでさえ理論を追っていくのは大変だ。いやはや。

in the 2001


12/29平野研
先日平野研を見せてもらった。で、田崎先生に気になっていた新しくできる那須野研の話をお聞きした。熱心に説明してくれて、とてもためになった…が、平野研に行くことに今決めた!!!そんなわけで、
量子暗号とは? 自分の理解を深めるためにも、暗号に関して書いてみました。理論的には、かなりむずいんだけどさぁ。まだ理論はいまいち理解してないから、ノリだけ。
量子テレポーテーションとは?こちらは文系でもOKなものになっています。随時更新予定

12/24
くりすますだ…さっきから家の前の木に鳥が止まって、鳴いては俺と目が合い逃げていく…まぁいいか。今日の朝、餌付けしようと思ってベランダにご飯を置いといたら無くなってた。どうやら食べてくれたらしい。
最近物理の切れがいい。こういう時に勉強を一気にするに限る。量子に重点を置いている。なんか統計にはあまり興味がないのはなぜだろう。
物理が楽しくなってくると、やはり社会は僕を必要としていないような気がしてきた。物理で挑戦してみたくなった。今までいろいろなことに挑戦してきては、上り詰められなくて挫折してきた。柔道やサッカー…不安といえば不安だ。けど今自分にできてやりたい仕事が何もない。研究職につきたいけど…学部では厳しいらしい。なら親に甘えて興味のあることを勉強をさせていただいたほうが有意義だろう。しかし、学費が高すぎる…もし仮にドクターまで行ったとしたら、学部4年、院5年で軽くに1000万かかってしまう…勉強して学校からお金をもらったが、学費がただになったりはしない。もちろん奨学金を借りるという手もあるが。
今国立の他大にすごく入りやすくなっていて、学習院も今年は院に行く人の半分以上は国立に行った。そこそこできる人なら行けるみたいだ。他大に行くのはいろいろデメリットもある。それはいろんな教授が最近よく言っている。僕もそう思う。常日ごろやりたい放題やっている僕には、慣れひたしんだここで研究したい。設備もそろっているらしい。が…


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