2001年

12/20平野助教授
平野助教授(やっぱ教授と書くと威厳があるなぁ…)は実験家なのに、理論にも深く精通していてすごく尊敬している。自分の理想のスタイルに近い…っていっても、どんな実験をしてきた方なのかとか詳しくは知らないのだけど。先生のもとでなら、研究をしたいと思った。自分を受け入れてくれればいいのだけど。 今まで見てきた実験家の先生や院生は、理論をあまり知らないような印象を受けた。だから対立することもあったし、講義も好きではなかった。もちろん自分が未熟だからそう感じただけかもしれないといいう可能性もあるが。理論を駆使してそれにもとづいた実験をして、新しいことを発見したい。それは簡単なことではないことは知っているが、実験をしていることは常にそう思っている。だから、実験3でも、まず理論に興味が行き、それをもとになにかしようとするが、あまりに時間がなさ過ぎるし、あまり実験担当の院生には好まれないようだ。もっと本で実験装置や実験の概要などを調べて、それをレポートに書いたほうが評価が高いみたい。そのスタイルは自分には苦手だ。調べるということはものすごく必要だが、未知のことと思ってその原理を物理的考え理論的に導くプロセスを習得するほうが大切だと思うからだ。

12/8進路
今日はセミナーがあって、OBとの面談があった。OBと聞くと必要以上に緊張してしまうのが体育会系の性だ。失礼のないようにスーツで、かなり緊張していった。いざ行ってみると物理学科の奴らはあまりセミナーに出席していない。来ているのは10人ほどだった。その中にはマッドサイエンティスト的なEも来ていた。奴は院に行くものだと思っていたからかなり意外。彼は実験などもかなり頑張って、いろいろとやっていると噂を聞くし(僕は違う研究室の実験だから分からない)、今はわけあって話をしていないが一年の頃物理学科のいろいろな人と物理の話をした中では、彼が飛び抜けて僕の話を理解してくれていた…。今となっては彼が演習を発表することもないし、実力は謎だがたぶん確実に成長しているだろう。まぁとにかく意外だった。

しかし、そんな事を言っている僕自信も皆に院に行くことを確実視されている一人であったりする。しかも理論研に。つい先日も、「この中で就職セミナーに出る人〜?」と聞かれたので手を挙げたら、たまたま隣に座っていた助手の先生にびっくりされたし、就職を考えていると言うと大概の人は、院に行かないの?と聞いてくる。たしかに物理は好きだけど、だからといって簡単にいけるものでもない。重大な道の分かれ道だ。即決はできない。

最近はさらに慎重な性格になってきたと実感する。大学受験の時は「物理学科ならどこでもいいや」的な考えで、学習院に物理学科があることを発見したのは12月が終わろうとしていた時であった…たまたま地図を見ていて、高田馬場の近くにあることを発見して、物理学科があることを見つけて、さらに文系と同じキャンパスで(これはかなりでかい)、さらに女子校まで同じ敷地内だぁ(実は男子校だった…)!!これはとにかくじゅけんするしかねぇ的なノリで受験して、偏差値50ないのに(たぶん)ギリギリで合格して、さらに本音で恵まれた環境言える所で今学べるているのは奇跡に近い。
これからどうなることやら。ああ…今日もまた悩む…むむむ

11/15進路
自分の進路についての考えがころころ変わる。おもしろいくらい変わる。真剣に考えれば考えるほどわからなくなってくる。研究は楽しいのだろうか?仕事は楽しいのだろうか?自分に合った仕事はどんなことだろうか?残念ながらやりたい業種はない。あえて今一番好きなのは、引越しである。高校一年から大学一年まで引越しのバイトをしていた。コンスタントにではなく、春休みに集中して。大学一年の春はくろねこやまとでバイトしまくった。3月の給料は手取り26万というほど働いた。おかげで10キロも痩せたが、ものすごく楽しくてあっという間の2ヶ月だった。けど、物理とは関係ない…できれば物理を生かした仕事、一発どかんと大きなことを起こす可能性がある仕事に就きたいという漠然とした夢はある。

時がたつのは速い。シュウカツまであっという間だ。

11/17弱さとギャップ
自分は精神的に弱い生き物で、誰かに頼らないと元気に生きていけない。そう思っている。けど回りはそうは見てくれない。それは強く見えるように振る舞ってきたからで…しょうがない。最近は誰にも弱い所を見せられないので、すごく辛い。本当はすごく頼りたい…

けどいつかは一人で歩かないといけないのだろうか。それともお互い支えあっていけるような人が見つかるのか。少なくとも今は一人で歩こうとしているから、精神的にすごく辛い

最近はいろいろなことを考えている。将来についてが主な悩みだ。進学や就職について、家族について、そのほか。全部わからない。とにかく、一人で歩く準備だけはするようにしている。

みんなそれぞれのことで悩んでいるはずだし、自分だけ悩んでいるなんて思わない。先について悩まなくなったらそれはある意味、人としておしまいだし。悩めば成長するのだろうし。

11/13物理について書くにあたっての自信
他のホームページについて。物理学は絶対にこうだ!!!という絶対的な自信を持って書いている人がたまにいる。まるで自分が世界の救世主で、間違った世の中を正す主人公になっているよう。それはあまり好きな立場ではない。もっとこうではないか?という立場が好きだ。それはあくまで主観的な問題かというと、そうとも言えない。いろいろな意見を柔軟に取り込む余裕、考える機会が必要だと思う。私は自分の書くことに関して絶対あっているなんてことは決してない。もし読んでくれている方がいるなら、ぜひ疑って読んでいただきたい。そしてよりよい世界観を教えてほしい。そうすることで、自分も確実に成長する。

この謙虚な姿勢は、ときに自分の展開する理論に対する自信の無さ、それが間違っていた時の保険のように受け止められるかもしれない。それは大きな誤解である。自分が書いた物に関しては、つねに相当な物理的考察、物理的に無理のない理論展開を心掛けている。つまりここに書いているものに関してある程度の自信はあるわけである。そうでなければ日本中に向けて(英語で書けば世界中に向けて発信できるなぁ…)発表なんてするわけがない。 それをさらにいいものにしたいべく、皿さらに自分自身の向上のために発表しているのである。
間違っていた時のための保険…では絶対にない。そもそも間違いを恐れていない。何も考えずに根拠なく空想と理想や信念で物理学を考察していたら、それは物理学科の学生として最低のことだ(なにげに演習の時とかこういう人はよくいる。なんとなく符号を−にしてみたり・・・)。けど私はそうではなく物理的根拠を持って考察しているつもりだ。その限りたとえ間違っていても恥ずべきことは何もない。物理学の土台を築いてくれた大天才達も、ちゃんと大きな過ちを犯してきている。そう考えればなにも過ちは恐くない。中には信念で宇宙は定常なものだと考えていて失敗したり、物理学は慣性系によらないはずだとして成功したりした人もいるから、単純に理想や信念がよくないというわけではないが。

11/10ユニバーサルスタジオジャパンに行った
毎年恒例の甲南大学との定期戦。はるばる神戸の甲南大学まで行って柔道の試合をするという、大学ならではの壮大なイベントだ。昨年は甲南の方々は学習院に来て、今年は自分たちが行くばんだった。甲南大学は壮絶に強く、はっきり言って勝負にならない。一年の時は僕だけまぐれで勝つという快挙を達成したが、今年は同じ相手にまったく歯が立たずに完敗した。そいつは鈴木という選手で、一年の時には正力杯という全国大会にも出ている恐ろしいつわものだ。普段はすごくいいやつなのだが。キューバのオリンピック代表に勝ったとか、話も壮絶だ。結局試合はぼろ負けで、その後の乱取りで、 僕は内股を返されて頭を打ってのうしんとうを起こすという失態を犯してきた。30分ほど動けなかった…
脳震盪(漢字変換したら出てきた。漢字があっているかどうかはわからない)」の状態についてレポートすると、(リアルだから読まないほうがいいかも))
まず頭を打ってすぐには特になにも症状が出なかった。すぐに乱取りを続けた。けど、そのうち自分の平衡感覚が著しく衰えていることに気づいた。真っ直ぐ歩けずに相手と組んでいてもふらついていた。ずっと右に回っているような感覚で、足技も出せなかったので休んだ。座って静かにしていると、強烈に右に回っているような感覚に襲われた。ぐるぐるまわった後に、気持ち悪くなるような感覚とまったく同じである。そのうち普通に座っていても気持ち悪くなってきて、少し吐き気も感じるようになってきた。少しの移動もままならないような状態で、静かに横になっていた。着替えないと風邪を引くから、着替えるために柔道場からロッカーまで移動しなければいけなかった。自分は風邪を引いてもいいからそのまま動きたくなかったが、そういうわけにもいずに移動することになった。この時一人で歩くことはできずに、後輩の肩をかりて歩いたが、それでもふらついていた。ロッカーについて横になり、みんなのコートをかけてもらった。少し寒かったので、3着もかけてもらった。皆は僕一人を置いていくのは少し不安そうだったが、いざとなったら僕が携帯で電話するという約束で懇親会に行った。みんなが行ってしまって、しばらくすると眠気に襲われた。すぐに眠れそうなぐらい強力な奴に。寝てしまいたかったが、寝るとそのまま死んでしまいそうで恐かった。その恐怖のおかげで眠くても眠れなかった。30分ぐらい安静にしていたら、かなりよくなってきていたので、着替えて懇親会に出席した…とたんに終わった。その後の飲み会でビールコップに半分しか飲んでないのに、かなり酔ったらしく、綿菓子を食いまくってその割り箸で突つきまくった姿を見て後輩は、「こんな夏さん初めてっすよ!!」といっていたが、普段からそういうことをやっている気がした。あまり柔道部のイベントに出席していないから、ムハンマド状態しか知らないのだろう…終わり。

次の日は甲南大の方々のおごりでユニバーサルスタジオに行った。すごいのひとこと。すべてにおいて凝っていて、デティールまで手を抜かない所もすごい。アトラクションもすごくて、本当にびっくり。また、園内のセットはほとんどすべて英語で、外国の雰囲気をかもしだしていた。そんなわけか外国人はほとんどいなかった。またいつか行きたいなぁ…

11/5第二回天下一武道会
今年も天下一武道会に出場した。昨年と違いかなり前から胴着を着ていない相手に対しての対策を練っていたので、スムーズに勝てた。二試合戦った。リングネームはムハンマド菊地。かなりのインパクトなので、一発で憶えてもらえただろう。ちなみにフルネームはムハンマド・キクチ・アリー・ナツキ・イブン・ハッサンらしい…なかなか気に入っている。名づけ親は、殿下さんという変わり者で、当日はレフリーをやっていた方だ。実は柔道部OBで現在KO大学の院生であるらしい…
初戦は「ムハンマド選手は柔道だけで戦う」とアナウンスされたので、柔道のみで戦うことになった。相手は185cmもあるが体重は私と同じというひょろい奴だったが、見た目以上に激しい男だった。少してこずったが、送り足払いで投げ飛ばし寝技で関節を取った。奴はギブアップをしたから放してやったのに、きゅうきょギブアップを否定。さすがにいつもは温厚な私も腹が立った。仕切りなおされたが、奴の蹴りとパンチをかいくぐり、一気に接近してまた足払いでふっ飛ばし、けさ固めで押え込んだ。そこから殺す気で絞めて、相手はたまらずギブアップ。けど、審判が止めるまで放さなかった。これは当然で、本来ならそうするべきだ。相手がタップしても審判が気づかないっていうことはよくあることだ…

二試合目は一回戦と違って打撃も使うと宣言。怒りに任せて蹴りまくる予定だった。ある程度戦法は決まっていた。奥襟を取って膝で仕留める。この戦法は、かなり自分の柔道スタイルにも似ているために、落ち着いて実行できた。結果、天下一武道開始上最高の打撃の連続だったと自己満足している。相手はKO寸前までいった。が、結局はグランドでチキンウィングロックという技でギブアップを取った。柔道技では腕がらみである。

今回は活躍しまくりで、かなり印象に残るプレイができたと思う。アンケートでは、一番強い選手の欄で、第2位だった。一位はチョコ。あいつはシュウトという格闘技の選手だから、まあしょうがない。戦ったらきっと負けるし。とにかく怪我もなかったし、よしとしよう。

10/27基礎固め
きっと量子光学の分野の研究室に入るだろう。その時には量子力学が必要だろう。今、平野先生の講義でやっているコヒーレント状態などについては数式的にはものすごく理解している。それは、コヒーレント状態の定義が「調和振動子の消滅演算子に対する固有関係を満たす状態がコヒーレント状態」であるからだ。調和振動子の所をしっかりとやっていて、さらにケット空間などがイメージできていればあまり難しいことではない。ただ場を量子化する手順がほとんどよくわからないのだが…結果として電場は生成演算子と消滅演算子の線形結合のような形で書けるのだが。本当に新しいことをやろうとしたら、必ず理論的な後づけ、若しくは逆に理論的に予言してその後づけを実験で再現することが必要であるだろう。今の自分は感覚的には理論をつかんでいるのだが、厳密に何かを導けてそれに対して…といったことをするにはまだまだ腕力が足りない。

つまりこれから基礎を固めようと思う。量子力学と電磁気学に関して。適当(てきと〜ではない)と思える教科書を買おう!!まだ物理学科に入って2冊しか教科書を買っていないという現代の常識から言えば驚異的なけちっぷりである(もちろん語学の教科書は買った。たけぇんだよ!!しかも役に立たないし。2000円はざらである)。こんな貧乏学生がいるかぎり「学習院はおぼっちゃん学校」などど言わせないぜ

10/15就職
最近就職のことばかり考えていた。8/27のてきとーでも大学院に行かないようなことを匂わせていたが、けっきょく自分は物理だけしかないただの物理馬鹿である。世間に出たら、ただの常識知らずで自分勝手にやって会社の統率を乱すだけの存在になりかねない。けっきょく自分は物理しかないのだろうか?物理以外にやりたいことがあるならば、多少迷っていもその職業に就く努力をするだろう。けど、やりたい職業なんて何もないし、興味のない職種について頑張れる自信はないし、一生そんな職業に就く可能性があるなんてことを想像するだけで地獄だ。だからといって、そんな浮ついた気持ちで年間100万近くかかる大学院に行ってもよいのだろうか?心の底から自分には物理しかないのだという熱い気持ちがなければ、申し訳なくて院に行くことはできないだろう。自分にとっては大学に行くということも同様であった。だから、大学は物理を勉強したいから真剣に受験勉強をして、入学してからも胸を張って勉強したといえるくらいは勉強をした。遊びに大学へ行くには授業料が高すぎる…が、大学で勉強をしている人などほんの一握り。まぁ人のことなどはどうでもいいのだけど。とにかく今は大学受験の時のような熱い気持ちがない。ゆっくりと考えたいのだけど、もうそろそろ決断の時だろう。

けっきょく僕は物理しかないのだろうか?(これはけっこう重い。世の中には得意なものが何もない人もいるだろうし、ただそれに気づいていないだけかもしれない。ある一つの分野で飛びぬけていれば、他のことはある程度得意でなくともなんとかなるものだろう。野球選手は野球ができるかわりに物理はできないだろうし、物理学者はきっとスポーツが得意でないだろうし。しかし、ある一つのことを職業にするには厳しい道のりを越える努力と、才能が必要だろう。…なんでこんなに不安なんだろう。なんでこんなに恐いのだろう。受験の時〜3年前もこんな気持ちだったかなぁ。自分が今まで築いてきたもの〜物理〜が否定されそうで恐い。しかし、研究者になったら何十年も研究してきたことが一瞬で覆されることもあるだろう。それが物理学だし。それを恐がってはいけないのだろうか?もう分けがわかんなくなってきた…)

10/12議論〜戦い
納得しなかったら納得するまで戦おう。いつの間にかそんな気持ちで人の物理話を聞いているようになった。2年の前期あたりからであろうか?その頃から的確な意味で的確な使用法で的確なポイントで言葉を使えるようになってきたような気がする。議論していて自分の言う意味をなかなか理解してもらえない と心から思う。それは物理をやっている人のみならず、いろんな分野の人が自分の言う意味を伝えるのは難しいと実感していることだろう。そこで少しでも通じやすくするために、お互いに共通の意味を持つ言葉〜数学〜を使って話し合うのが一番手っ取り早い。最近それができるようになってきた気がする。

相手が同級生だろうと、院生だろうと、助手だろうと、教授だろうと納得がいかないと戦う。一年の頃は物理という同じ土俵に上がれなかったと思う。今は一応戦いが成り立っている。ドラクエでたとえるなら、昔は村人とかで戦うことすらできなかったのにだったのに、今ではたとえスライムとしてでもバラゴンに戦いを挑めるのだ。戦ってみると教授による特徴が見えてくる…ウマがあうか合わないかを見極めるのには戦いが一番だ。戦うたびに教授のすごさがよくわかる。(中にはムカツク奴もいるが…あとレベルが低い人ほど戦いを挑まれると嫌そうな顔をしたり、論題にに興味がなくて戦いにならないことが多い。戦えば戦うほど経験値が増えレベルが上がると思う。けど全滅すると、物理を辞めたくなるので戦う相手を選んだほうがよい。2度ほど江沢先生に全滅させられた…もう先生とは二度と戦いたくない…遭遇したら絶対逃げるね。しかし囲まれて逃げられない…とかなったらやだな。)

10/11勉強開始
大学院に関してはいまのところあまり行く気はない。のだが、なにかしら勉強していて特をしたという経験から、特に目的もなく勉強することにした。某国立大学の院試はかなり難しく、とりあえずそれを目指している。あとは研究室の勉強で量子光学を勉強している。道はよく見えないが、すこしづつ進んでいると思いたい。

10/10サベージガーデン
Savage Gardenが解散したらしい…本当に大好きなグループで、大学3年間はほとんどコンスタントにサヴェガを聴いていた。いつも側にいたし、自分のなかにもダレン(Vo)の歌詞が届いていた。特に2年前の今ごろに発売されたaffirmationというアルバムは、いままで数多くの世界中の洋楽(英語で書かれた歌だけ)を聴いた中でもずば抜けて最高であった。もう彼らの曲が聴けないのかと思うとものすごく寂しい。Darren Hayesは自分のあこがれの人。いつも追いかけていた。格好を真似したり、彼らの曲が歌いたくてギター始めたり…とにかく理想の目標である。

サヴェガは解散したが、ダレンはソロで音楽活動を続けるとのことなので、少しは気が楽になるが。この秋にソロアルバムが発売予定なので、ぜひ試聴してみていただきたい。僕は洋楽大好きで(POPS)いつも聴いている。


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