4.終わりに

アルカリ原子気体のボース凝縮に関する研究は、1995年の最初の成功以来、拡大の一途を辿っている。発表された理論の論文は、数百を数える[13]。それに対して、実験の論文は数十しか発表されておらず、理論が先行しているのが現状である。これは、最初の成功から3年半経った今でも、ボース凝縮生成技術が複雑、煩雑なためだと思われる。実際、現在までにボース凝縮に成功したのは、全世界で十数グループしかない[13]。日本では我々と京都大学藪崎研究室の2グループのみである。我々は、現在最も標準的なボース凝縮生成手法をほぼ踏襲したが、今後、この分野の研究が更に発展するためには、生成手法の大幅な簡素化が必要であると考えている。

 

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