風邪をひくとやせる?
「風邪をひいたときの体力補給に」と、なにかの栄養ドリンクの広告を見たのがこれを思いついたきっかけである。
風邪をひいたら、一日中寝ているわけだから体力どころか太ってしまいそうである。
が、自分の経験から言って、風邪をひくとかならずやせるのである。僕は風邪をひいても決して食欲が
おとろえないタイプなので、食べてないからやせるわけではない。
2〜3キロはやせてしまう。2〜3日でやせるには、異様な減りかただ。なぜなんだろうか?
僕は熱で体温が上がるからではないかと思った。どういうことかというと、風邪をひくと体温が1〜3度上昇する。
人の体の80%くらいは水だと聞いたことがある。それから考えれば、人が風邪をひいて熱が出たら、
それだけでかなりのカロリーを消費するわけである。具体的にどれぐらいかというと…水1グラムを1度上げるのに必要な熱量(エネルギー)が、
1カロリー=4.2ジュールである。体重が70キロの人だと、水分は56キロ。体温が2度上昇したとすると、
2度×56キログラム×4.2ジュール/度・グラム=420キロカロリー
である。風邪をひいただけで、最低420キロカロリーも消費するのである。最低というのは
人の体は水以外もあるわけだから、それ以上になるのは当然だ。
420キロカロリーというと、ハンバーガー1個分や、ポテチ1袋分ぐらいのカロリーだから、
ぜんぜんたいしたエネルギーじゃないと思うかもしれないが、そんなことはない。
420キロカロリー消費するには、すごい時間運動をしなければいけない(具体的にはちょっとわかんないけど)。
それからもう一つ、その温度を維持するのにもエネルギーが必要になってくるだろう。
放っておけばお風呂のお湯がさめてしまうのと同じだ。具体的に一日熱で2度温度を上昇した状態を維持するのに、
どれぐらいのエネルギーが必要だろうか??人は100ワットの電球と同じぐらい発熱しているというのを聞いたことがある。
100ワットとは、1秒間に100ジュールのエネルギーを消費しているわけである。
だから、普通に人が一日生きてゆくのに必要な最低のエネルギーは、
24時間×60分/時間×60秒/分×100ジュール/秒
=8640000ジュール=2057キロカロリー
で、とりあえず人が生きていくのに必要な最低のエネルギーは2000キロカロリーである
(実際は運動したり、心臓が動いていたりしているから、もっともっとエネルギーは必要なはずである)。
それで、風邪をひいたときにどれぐらいのワット数を発熱しているのかというと、
これが見当のつけようがないのである。体温が2度上昇したときに、いったいどれぐらいの量を発熱しているのか…
体温が高くなり、外部との温度差が高くなる以上、100ワット以上の電力(単位時間あたりのエネルギーのことを電力という…)が必要だろう。これは明白である。なにかいい考えが思いつき次第UPする。
ここの議論にはいくつかの問題がある。まず人の水分が80%かどうかという問題。
ポカリスエットのCMでは3分の2といっていたが、自分の記憶を当てにする。次に100ワットというのが本当かどうかである。
これについても検討の仕様がない。あとは420キロカロリーの大きさの問題である。消費するのにどれほど大変なのか
がよくわからない。いずれにしても、この考察はかなり不完全である…
とっぷぺーじ