自然とかみさま
自然は単純であってほしい。そう考えるのがロマンチックで、昔からそう考えられていたみたいだ。
たとえば天体運動は地球を中心に、他の星が円運動していると信じられてたみたいだ。だが、
それはでたらめで、実際は太陽を中心に楕円運動をしていることが分かった。
その後ニュートンの運動方程式が出てきて、F=maで世の中がすべて書き表されているようにも見えた。
運動エネルギー、運動量、角運動量、ポテンシャル、エネルギー保存則…などいろんな概念がすべて
運動方程式から出てくる。また自然がとても単純にできているように見えたが、小さなもの〜原子〜は
そうではなかった。量子力学の登場である。原子に関することはすべて確率でしかわからなくなった。
「神様はさいころを振らない」と、アインシュタインさんが言ったのは有名であるが、実際はどうなのだろうか?
とりあえず、今のところ知る手段はないのだから、僕のイメージとしてはさいころを振っているのであるが・・・
最近すこし量子論になれてきて、あんまし違和感がなくなってきた。数学的にもなんだかすごくきれいというか、
いままで勉強してきた数学がいっぱい出てくる。数学の使い所が分かってくると、なんだかうれしい。
その自然現象が身近になってくる。
2〜3年前までは、原子は陽子、電子、中性子からできていると信じていた。なぜたった3つでこの世ができるんだろうか?
と不思議だったし、自然は単純なものと思っていた。だが実際はめちゃくちゃ多くの素粒子があって、地球上では通常存在
できないようなものがほとんどだ(たぶん)。反粒子とかもあって、プラスの電荷を持った電子とかわけわかんないのもたくさんあるらしい。さらに素粒子を詳しく見てみると、クオークとかもあって、へんな性質を持っているようだ。
ちっとも自然ではなく、感覚的には新宿の高層ビル群のように感じる。なんか誰かに作られたようだ。自然が自然と存在するのが不思議だ。
そんなわけで、とりあえず少し量子論の確率解釈が自然に思えるようになってきたが、もっと先にいくと場の量子論とかに出会うことになる。もっとわけが分からなくなるようで、無限大がいっぱい出てきて、それを消すために答えに無限大をくりこむらしい。くりこみ理論といわれているらしいが、見当もつかない。もっと先では、この世の中は9次元空間で記述されるらしい。
スーパーストリング理論とかなんとか…日本語では超ひも理論といわれている。なんだかあんましかっこよくない名前だ。
とにかく、ここまでくるとちっとも自然は単純じゃない。そのわけわかんない自然の法則を、理解しようと人間も必死だ。
直感を超える自然の成り立ちは、いったい誰が作ったのだろうか。やはりかみさまは単純な自然を好まないようだ。いたずら好きのこまったかみさまだな…
そんなわけで、単純な自然を望む者としては、もっと基本的で簡単で物理的にきれいな方程式一本で自然を表わせないかと
思う。これはたぶん物理学者の人たちは、一度は考えたことがあるんじゃないかな。僕も探したいと思っている。
けど見当もつかないし、何していいのかも分からないからとりあえず、今までの物理学を学んでいる。
何かひらめいたら、自分一人で解決するぐらいの力がほしい。
(熱力学第二法則のことでひらめいても、田崎先生には秘密にしよっと)
↑授業中にみんなに「ひらめいたら教えろよ〜」といってた。
とっぷぺーじ